まちづくり

自転車あれこれ

タクシーの後ろに自転車を乗せる よく見ると、トランクの下あたりに自転車を受けるための腕のようなものが突き出している。 縛るのに苦労している感じだったが、通りすがりに見ただけなので、果たしてどのぐらいかかっているのかは分からなかった。 タクシー…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ〜その2(続き)〜

連続ワークショップの2回目、最後は山本一馬さんから都市計画教育について提案があった。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案06.都市計画に都市計画教育を位置づける デンマークから日本を考える 最初に「官僚たちの夏」のオープニングシーンの紹…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ〜その2(続き)〜

連続ワークショップの2回目、松原さんの報告を紹介しよう。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案17.密集市街地の路地へ対応する 松原永季さんからは自らが取り組まれた駒ヶ林を事例に、密集市街地への取り組みについて報告があった。 阪神・淡路大…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ〜その2〜

連続ワークショップの2回目は泉さん、松原さん、そして山本さんの報告だった。 議論も盛り上がり、濃密な時間だったのではないかと思う。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案18.市民提案の活発化に向けた都市計画提案制度見直しを行う 泉英明さん…

大西隆編著『広域計画と地域の持続可能性』〜その2〜

一昨日に続き、『広域計画と地域の持続可能性』から印象に残った話題を紹介したい。 活性化の前提が変わってきている 3章「地域活性化と広域政策」で、瀬田さんは活性化が目ざすところが、「人口増加、発展、浮揚」から、「維持、持続可能」へ変わってきて…

大西隆編著『広域計画と地域の持続可能性』〜その1〜

「東大まちづくり大学院シリーズ」が出来たわけ 東大まちづくり大学院は2007年にはじまった社会人向けの教育コースだ。シラバスや教授陣、公開講座や連続シンポジウムの質はさすがで、いずれそれらの成果を出版して頂けないかと、コース長の大西隆さんにだい…

宗田好史氏セミナー『イタリア世界遺産物語』

今度、宗田好史さんに『イタリア世界遺産物語』という演題でセミナーを引き受けていただいた。 なぜ、いまさらイタリア世界遺産なのか? イタリアで学んだ知恵を京都で生かす 先日、宗田さんに書いていただいた四冊の本のPRビデオを撮りに伺った。 『町家…

鳴海邦碩著『都市の自由空間』

歴史のなかの自由空間 この本はひょっとすると「反都市計画の書」なのかもしれない。 なぜか。 語られる事例のなかに、計画意思が読み取れないからだ。 「道は空地である」ということ自体も、そうだ。道なんだから、人が通るとか、軍隊が迅速に移動するとい…

『ドンジョバンニ〜天才劇作家とモーツァルトの出会い』

ダポンテがドンジョバンニを書き上げるまで 6月のとある日、久しぶりに京都シネマに映画を見に行った。 モーツァルトと組んでイタリアオペラ三部作「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」「ドンジョバンニ」を生んだ劇作家ロレンツォ・ダ・ポンテに…

『成功する自転車まちづくり(仮)』執筆中

5月28日に書いた古倉宗治さんの原稿、スタッフのKさんが綺麗な初校に仕上げてくれた。是非、早く本し仕上げて出したい。 5月28日には「自転車を生かしたまちづくり(仮)」と紹介したが、会社から「地味」とさんざん言われ、『成功する自転車まちづくり〜…

『観光まちづくりとマーケティング』脱稿間近

いよいよ脱稿間近 5月12日に紹介した『観光まちづくりとマーケティング』の第二次稿が上がってきた。 本書は、1章で総論を書いて頂き、以下「観光地マーケティング」「観光地ブランディング」「観光地プロモーション」そして「MICE」と「ホスピタリティ…

買い物難民

全国に600万人 2010年5月9日の読売新聞に「買い物難民支援連携」という見出しで、経産省の研究会の報告書が紹介されていた。それによると、買い物に困る高齢者は600万人程度と推計され、過疎地域だけでなく大都市近郊の団地などでも深刻化しているという。…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ第1回

連続ワークショップとは 『季刊まちづくり』26号の特集「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」の筆者による報告と討議を行う連続ワークショップが始まった。 第1回は下記の内容だった。 特集全体の解説:米野史健※ 提案24.時限的な規制の方策を組…

『電柱のないまちづくり』

電線のない街を目指して 『電柱のないまちづくり』の企画を著者の方々から聞いたとき、出したいと思った。 それには2つ理由がある。 第一は「馬鹿みたいに高い」と思われている電線類地中化だが、今ではかなりコストダウンが出来るようになっていること。 …

全国の公立文化ホールが危機

全国の公立文化ホールが危ない 6月2日の朝の、みのもんたさんの番組で、公立文化ホールが赤字、なかには休館のところもあると伝えていた。 1987年に782だった公立の文化ホールが、いまでは1751もあるという。その大部分が、赤字。 たとえば奈良県上牧町の…

『観光まちづくりプラットフォーム』

6月18日にも少し触れたけど、『体験交流型ツーリズムの手法』の著者、大社さんが『観光まちづくりプラットフォーム』(仮題)を執筆中だ。 詳細はインタビュー記録をお読み頂きたい。 http://www.gakugei-pub.jp/chosya/001ookoso/index.htm 着地型観光のノ…

大阪の水道水がペットボトルに

10万本を売った「ほんまや」 大阪市水道局が水道水をペットボトルにつめて、地下鉄の駅で販売するという。 名付けて“ほんまや”。大阪市の高度浄水処理水を加熱殺菌した水だそうだ 東京水というのを東京で売っていると聞いた時もたまげたが、大阪でも遂にやり…

民主党マニフェストを読む2〜地域主権・都市再生

2009年版での地域主権 さて肝心の地域主権はどうなったのだろうか。 昨年は7つの大項目の四つ目に取り上げられていた。 4地域主権 27.霞が関を解体・再編し、地域主権を確立する 28.国の出先機関、直轄事業に対する地方の負担金は廃止する 29.目的を失っ…

民主党マニフェストを読む1〜住宅政策

民主党がマニフェストを発表した。 もともとマニフェストはおおざっぱなもので、具体的な話は書ききれない。そこで、昨年まではマニフェストの背景となる政策INDEXが公表されており、そこに、都市政策やまちづくりについての記述があった。だが、今年は出さ…

登録文化財・旧京都中央電話局上分局がスーパーに

旧京都中央電話局上分局外観 御所の南東、丸太町の鴨川のほとりに建つ電話局の建物が、スーパーになっていた。 1923年に建てられた鉄筋コンクリート3階建て。現存するRCの電話局舎では最古のものの一つと聞く。 廃局された後1989年にアメリカ蟹のレストラン…

『生活支援の地域公共交通』

分野を広くきっちりと押さえた本 この本は首都大学東京都市システム科学専攻が企画した都大学叢書の3冊目。約1年前の2009年4月の発行だ。 書いているのは当時同専攻にいた秋山哲男さんと、その門下の吉田樹、猪井博登、竹内龍介さんの四人。 最初は原稿の…

『観光のユニバーサルデザイン』

出したかった大きいテーマ 数年間、ああでもない、こうでもないと相談を重ねてようやく出せた本だ。 著者の1人、秋山哲男さんからお話を聞いたとき、観光とユニバーサルデザイン、ともに魅力的なテーマで社会的な意味も大きい。類書もない。是非、出したい…

ノッティンガムの中心市街地

学芸チャンネル(仮称)で街路の様子を紹介 会社ではじめた学芸チャンネル(ユーチューブ)に『失敗に学ぶ中心市街地活性化』の共著者、長坂泰之氏(中小企業基盤整備機構近畿支部)が撮影されたノッティンガムの中心市街地の様子を掲載している。 ノッティ…

『英国の持続可能な地域づくり』

お金が回るということ 5月12日にも触れたが、地域再生の大きなポイントは多くはないお金をいかに地域内で回すかにある。 それを教えてくれたのは2005年に出した『英国の持続可能な地域づくり』で紹介されていた「漏れを防げ」という地域再生の考え方だ。 …

「京都」皆川淇園「弘道館」での展覧会

家のそばに皆川淇園が主催した学問所「弘道館」跡がある。 昨年、所有者が手放すことになったとき、相談を受けた老舗の和菓子店「老松」が買い取ったという。大学の研究者や伝統産業に携わる職人が運営委員会をつくって荒れていた敷地を手入れし、サロン文化…

楽町楽家・杉崎家コンサート

杉崎家 町家で、「味わい、聞き、食べる」「探す、学ぶ、見る」イベント、楽町楽家が始まっている。友人の杉崎夫人の家でもイベントがあるというので訪ねてみた。 いわゆる旗竿敷地の奥にあって、玄関までの路地がいかにも良い感じだ。 誰もがそう思うからか…

『ドイツの地域再生 コミュニティ・マネージメト』

2年間ほどかけた『ドイツの地域再生 コミュニティ・マネージメント』が出来た。 論文を見せてもらったのが一昨年の夏。科研費の出版助成には間に合いそうになかったので、住総研の出版助成に応募して、助成が決まったのが昨年の夏。そこから原稿の書き直し…

さいりん館

都市環境デザインセミナー「地域に学ぶ景観まちづくりの作法」 5月16日の都市環境デザインセミナーは久しぶりに京都での開催だった。 姉小路と協働での取り組みの報告だったが、地元の方々も大勢来て下さった。内容はいずれ記録をホームページで公表するの…

『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』その3

再開発、区画整理の終焉と新しい道 最初に紹介したように岩見さんは再開発、区画整理への反対運動の先頭にたってきた。批判のポイントは、これら事業では土地が資産価値としてしか評価されないという点にある。 土地が減らされ、位置が変えられても、利便性…

『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』その2

コインストリートは、まちづくりではなくなった? 『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』を引き続き紹介しよう。 サッチャー肝いりのドックランズや公営住宅の払い下げ、鉄道の民営化などがが批判的に紹介されているのはもちろん、コインストリートについ…