2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

橋本健二『階級都市』

これまで東京は実に羨ましい街だと思っていた。 なぜなら、超高層が林立し、繁華街には人があふれているだけではなく、下北沢のような若者文化を肌で感じられる街もあるし、谷根千のような趣のある街もある。なんでも揃っていて、ずるいぞ、コラって感じだ。…

駒崎弘樹『「社会を変える」を仕事にする』

この本は良い。元気が出てくる本だ。 何と言っても、行き当たりばったりなところが良い。また聖人ぶらず若干露悪的に下ネタ大好きな自分をさらけ出すところも良い。 彼は病児保育という病気になったときに子供を預かる事業を立ち上げている。とういのも、子…

『何が日本の経済成長を止めたのか?』『小商いのすすめ』

『何が日本の経済成長を止めたのか?』というNIRAのレポートをちらっと見た。 それによると、成長が止まったのは、 1)日本が経済的にアメリカなどの先進国に追いつくようになってきた、 2)金融のグローバル化と変動相場制への移行は、輸出指向型成長の持…

星丹二『ピンピンコロリの法則〜お出かけ好きは長寿の秘訣』

健康長寿の秘訣を書いた本だが、まちづくりにも関係する話題があったので紹介しよう。 前提として健康長寿に医療が貢献する割合は1割程度というのが著者の主張だ。 収入も大切だが、世界的には一人当たり40万円以上になると大した差はなくなり、日本では1…

平川克美『小商いのすすめ』

『小商いのすすめ』という本だから、小商いのことが書いある、小商いを始めようというときに励ましになるかと期待して買ったのだが、当てが外れた。 それはともかく、興味深かったのは「人間とは(大きな問題に大勢で取り組むと)自分が意思することとは、必…

雪の京都

今日は久しぶりの雪。 水を汲みに行く途中、破れた靴から雪が入ってきて爪先が冷たかった。 でも、雪景色は綺麗。

グリーンズ編『ソーシャルデザイン〜社会をつくるグッドアイデア集』

去年だったか、どこかの大学の理工系学部にソーシャルデザイン学科かコースがあると聞いた時、「なんだそりゃ」と思ったものだ。それは「建築学分野、都市システム工学分野、エネルギー・環境工学分野」と分かれているという。苦労をしている大学人には悪い…

小嶋光信『日本一のローカル線をつくる 〜 たま駅長に学ぶ公共交通再生』

書かれていることは公共交通のことを勉強した人には周知のことも多いかもしれない。 だが著者の小嶋さんは和歌山電鐵をはじめ、多くの地方公共交通を再生してきた人だ。実践した来た人の言葉は重い。ひょっとしたら世の中よく出来るんじゃないかという気分に…

山崎亮、長谷川浩己編著『つくること つくらないこと〜町を面白くする11人の会話』

この本はランドスケープデザイン誌に2年間にわたり連載された「状況のつくり方」という連載をまとめたものだ。 「風景をデザインするとはどういうことなのだろうか」。ランドスケープデザイナーでありながら「デザインするも何も、風景は既にそこにあるじゃ…

三島邦弘『計画と無計画の間 〜 「自由が丘のほがらかな出版社」の話』

著者の三島さんが主催するミシマ社は、西村佳哲さんの『いま、地方で生きるということ』や、平川克美さんの『小商いのすすめ』を出している出版社だ。 その創業から数年間のドタバタを書いた本だが、いまどき、こんなにエネルギッシュで、明るくて、能天気な…

アイザック・アシモフ『銀河帝国の興亡』

半分都市計画に戻るってわけでもないが、計画の話を紹介しよう。 『銀河帝国の興亡』を、20年ぶりに読んだ。 これは究極の計画をテーマとした物語だ。 時は銀河歴1万年?。1千兆人もの人類を擁する銀河帝国が衰亡を迎えていた。このままでは宇宙は混乱と…

上橋菜穂子『月の森に、カミよ眠れ』

上橋菜穂子さんの『精霊の木』に続く作品。1991年に出版されている。 上橋さんを知ったのは会社の若いスタッフに「美少女剣士が好きだったら、ちょっと中年だけどバルサが良いよ」と教えてもらったのがきっかけだった。そして中年の女剣士バルサが活躍す…

戦争と平和(ソ連、1965〜67)

ソ連がつくった超大作『戦争と平和』を見た。 国家予算をつぎ込んで、戦闘シーンには1万人ものソ連軍を動員したというだけあって、CGのウソっぽい映画とは全然違う。 ボロジノの会戦とモスクワ炎上の場面は、とりわけ凄い。人、人、人・・・炎、炎、炎だ。 …