2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

観光のユニバーサルデザイン京都セミナー・報告2

ルーブル美術館のエントランス 伊澤さんは今回もルーブルのピラミッドをべた褒めにしていた。 本のカバーにも使っているぐらいだから、とっても良い例だと本書では主張しているのだが、本当にそうだろうか。 たとえば東本願寺の前の広場に、あんなものができ…

観光のユニバーサルデザイン京都セミナー・報告1

7月12日に観光の「ユニバーサルデザイン」京都セミナーが無事に終わった。 20人きてくれるかどうか、と心配したが、天候不順にも拘わらず、50名以上の方に参加頂き、会場の京都景観・まちづくりセンターのワークショップルームが満杯になった。 本当に有り難…

余談

今日は古倉さんが来社。『成功する自転車まちづくり』の再校の打ち合わせ。 その後、10月23日の出版記念セミナーへの協力以来で、京都サイクリングツアープロジェクトの多賀さん、森田さんを訪ねた。 遠方から来て頂いた方で、希望の方に、特別のオプショナ…

室田昌子「ドイツの地域再生戦略」セミナーを終えて

室田昌子さんの「ドイツの地域再生戦略 コミュニティマネージメント」セミナーが50名の参加を得て無事に終わった。一部交通機関が不通になるなど、天候不順のなか足を運んでくれた皆さんに感謝。帰りの足が心配で直前キャンセルが多かった2次会も、当日にな…

余談・パソコンが壊れてしまった

PC98君(XT13)のハードディスクが壊れたようだ。 悲しい。15年間、よく頑張ってくれた。テキスト文を書くだけなら今時のどんなマシンにも負けない軽快さだったのだが、さすがに直すのは大変だろうなあ〜。 C3POやR2D2のように、何世代にもわたっ…

サーフィンUSB

28日の夕方から、ヨーロッパ企画のプレビュー公演にいってきた。会館の会員だと1000円で見られる。昨年までは正規の公演も1000円だったが、今年は1000円ではプレビューしか見られなくなった。 ヨーロッパ企画は同志社出身の人たちがやっている京都の劇団。代…

会社の二軒隣が火事!?

消防車がいっぱい来て、結構な騒ぎだったけど、結局、何が起こったのか分からなかった。 ビルの人もさっぱり分かっていない様子。 どうも屋上でボヤがあったのか、消防士さんが上っていっていた。 それだけでは見えにくいのか、右の写真のように梯子を出して…

『転換するグリーンツーリズム』の青木さんの講演会〜その3〜

どんな感動を与えるか では、グリーンツーリズムの本当の強さ、ディズニーさえ負けない力はどこにあるのだろうか。 青木さんはディズニーは約束された感動を与えるシステムだという。 パレードはこんなに楽しい、ミッキーとの出会いがこんなに素敵。それらは…

『転換するグリーンツーリズム』の青木さんの講演会〜その2〜

観光とツーリズム 青木さんは観光とツーリズムを峻別される。 簡単に言えば、観光とは過去のマスツーリズム、物見遊山、商業主義を象徴する言葉であり、ツーリズムとは、本来の観光、あるいはこれからのあるべき観光を象徴する言葉として使われているようだ…

『転換するグリーンツーリズム』の青木さんの講演会〜その1〜

7月12日に学芸出版社が自ら仕掛ける著者講演会の第一回、青木さんの講演会があった。 おかげさまで盛会。 遠方よりお起しいただいた皆様に感謝します!。 さて、お話しのなかで、印象深かったエピソードを僕なりにまとめ直して紹介しよう。 都市と農村の…

『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『道化師』豪華二本立て

『食旅と観光まちづくり』 朝日(7月25日)の読書欄に「今週のビジネス書」という感じで大きく載っている。 評者は東短リサーチ取締役チーフエコノミストの加藤出さん。なんで証券だの金融だのが専門の人が観光まちづくりを取り上げてくれたのか分からない…

脱成長と京都の水

東京は暑くて冷たかったかった 昨日は朝から東京。 文教大学(遠い!)、お茶の水で2件、代々木で打ち合わせ。 そして最後は市ヶ谷で原科幸彦さんの環境アセスメントの講演を聞いてきた。 暑いうえに、電車等のクーラーが冷たくて気持ちが悪い。 帰りの新幹…

久繁哲之介『地域再生の罠』に反論する(4)街なかの農産物加工品直売所

2つの提案について そのほかにも、いろいろ問題点の多い本だが、文句をいうことはこのぐらいにして、久繁さんの提案を前向きに考えてみよう。 一つは、農産物「加工品」直売所を「憩いの場」にするというもの。 二つ目は、町なかの空き地、空き施設をつかっ…

久繁哲之介『地域再生の罠』に反論する(3)富山市のコンパクトシティ政策は失敗か

富山市も繁華街は著しく衰退 久繁さんによると 富山市は前例依存体質で、中心市街地活性化基本計画やコンパクトシティにいち早く飛びついたが(p154)、繁華街は著しく衰退しており、駅前も単純ににぎわいがあるとは言い難い。繁華街には廃墟ビル、空き地、…

久繁哲之介『地域再生の罠』に反論する(2)ぱてぃお大門は失敗か

ぱてぃお大門に閑古鳥? 最初に叩かれている宇都宮。次が松江の天神商店街。幸か不幸か、僕の本で紹介したした記憶はない。福島、岐阜も記憶にないが、長野と富山は、何度か紹介した。 まず、ぱてぃお大門。 09年2月12日の12時から30分間、ぱてぉい大門を訪…

久繁哲之介『地域再生の罠』に反論する(1)土建工学者って誰?

ツイッターでyami_kenさんに薦められて『地域再生の罠』を読んだ。 主張には共感できるところもある本なのだが、まず敵をつくって一方的に叩くという姿勢には辟易する。 その敵だが嘘っぱちの成功事例を喧伝し、無意味な箱物を乱造する土建工学者である。 こ…

借りぐらしのアリエッティ

見てきた。ジブリワールドは健在。 ただ、緊張感はない。佳作って感じ。 紙を洗濯ばさみ?でとめていないときのアリエッティは、ちょっとお姉さんぽくて、とても14歳には見えないのが気になる。母さんも老け顔。女性は早く老ける種族なのだろうか? それに…

京都市基本計画第一次案

パブコメくん 6月に、自宅そばのお店にランチを食べにいったら、玄関に京都市基本計画第一次案への意見募集のパンフレットがあった。 「これもらって良い? なんで置いてあるの?」 と聞くと、店のお嬢さんは 「お米の宣伝なんでしょうね。京都市に勤めてい…

自転車あれこれ

タクシーの後ろに自転車を乗せる よく見ると、トランクの下あたりに自転車を受けるための腕のようなものが突き出している。 縛るのに苦労している感じだったが、通りすがりに見ただけなので、果たしてどのぐらいかかっているのかは分からなかった。 タクシー…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ〜その2(続き)〜

連続ワークショップの2回目、最後は山本一馬さんから都市計画教育について提案があった。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案06.都市計画に都市計画教育を位置づける デンマークから日本を考える 最初に「官僚たちの夏」のオープニングシーンの紹…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ〜その2(続き)〜

連続ワークショップの2回目、松原さんの報告を紹介しよう。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案17.密集市街地の路地へ対応する 松原永季さんからは自らが取り組まれた駒ヶ林を事例に、密集市街地への取り組みについて報告があった。 阪神・淡路大…

「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」連続ワークショップ〜その2〜

連続ワークショップの2回目は泉さん、松原さん、そして山本さんの報告だった。 議論も盛り上がり、濃密な時間だったのではないかと思う。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案18.市民提案の活発化に向けた都市計画提案制度見直しを行う 泉英明さん…

大西隆編著『広域計画と地域の持続可能性』〜その2〜

一昨日に続き、『広域計画と地域の持続可能性』から印象に残った話題を紹介したい。 活性化の前提が変わってきている 3章「地域活性化と広域政策」で、瀬田さんは活性化が目ざすところが、「人口増加、発展、浮揚」から、「維持、持続可能」へ変わってきて…

京都府庁のマルシェ

府庁のマルシェ 昨日は雨が降っていたが、投票にいったついでに京都府庁で行われているマルシェを覗いてきた。 京都府庁の本館は重要文化財になっており、まだ使われている部分もあるが、一層の有効活用が求められている。というわけで「府庁旧本館利活用応…

大西隆編著『広域計画と地域の持続可能性』〜その1〜

「東大まちづくり大学院シリーズ」が出来たわけ 東大まちづくり大学院は2007年にはじまった社会人向けの教育コースだ。シラバスや教授陣、公開講座や連続シンポジウムの質はさすがで、いずれそれらの成果を出版して頂けないかと、コース長の大西隆さんにだい…

講演会「ぐるなびのこれまでと外食産業の現状」その2

外食産業の実態 ここで福島さんが強調されたのは、確かに飲食店は厳しい状況が続いているが、回復している店が一部現れている点だ。 その違いは何か? 福島氏によれば、伸びている店の対策は「ぐるなびや自社HPの改良」「より良質なメニューやコースの開発…

講演会「ぐるなびのこれまでと外食産業の現状」その1

今回のフードツーリズム研究セミナーは「ぐるなび」の福島常浩さんのお話だった。大きくは、 1 ぐるなびの創業と企業活動 2 外食産業の現状 をお話された。 ぐるなびが狙ったこと インターネットとの出会い ぐるなびがスタートしたのは96年。当時は大きな…

宗田好史氏セミナー『イタリア世界遺産物語』

今度、宗田好史さんに『イタリア世界遺産物語』という演題でセミナーを引き受けていただいた。 なぜ、いまさらイタリア世界遺産なのか? イタリアで学んだ知恵を京都で生かす 先日、宗田さんに書いていただいた四冊の本のPRビデオを撮りに伺った。 『町家…

海津ゆりえ『日本エコツアーガイドブック』〜その2〜

京都サイクリングツアー・プロジェクト 本書ではエコツーリズムを作り上げてきた人々が実に魅力的に描かれている。 西表や小笠原、知床、裏磐梯など、いかにも自然、いかにもエコツアーという感じのフィールドが多い中で、異色をはなっている自転車による京…

海津ゆりえ『日本エコツアーガイドブック』〜その1から

エコツーリズムとは 本書は「ガイドブック」となっているが、実際はエコツーリズムに果敢に取り組んできた人々の活動、考え方を紹介しながら、エコツーリズムの真髄を紹介する本だ。 エコツーリズムとは何か? 海津さんは「はじめに」で「地域の宝を守りなが…