京都府庁のマルシェ

府庁のマルシェ

 昨日は雨が降っていたが、投票にいったついでに京都府庁で行われているマルシェを覗いてきた。
 京都府庁の本館は重要文化財になっており、まだ使われている部分もあるが、一層の有効活用が求められている。というわけで「府庁旧本館利活用応援ネット」なるものがあるのだが、そこに参加するNPO法人日本都市農村交流ネットワーク協会が中心となり、「府庁旧本館京都こだわりマルシェ」を昨年6月から始めている。今回目で5回目か6回目だそうだ。
 あいにくの雨で、お客さんはパラパラという感じ。ただし本館の内部に作られた食堂は賑わっていた。
 売られていたのは京野菜やお米でつくったパン。有機栽培の材料を使ったパウンドケーキ、などなど。館内では手づくりのアクセサリーやTシャツも売られており、食育のパネル展もやっていた。また講演会、1人芝居もあるという。
 訪れたときには、写真のように通行人に混じってピエロの扮装をした芸人さんが何気ないパフォーマンスを披露していた。あまりパフォーマンスだと気づかないことはないと思うのだが、ジロジロ見ては悪いと思うのか、注目している人は少なかった。
 買ったのはトマトと青物少々。そしてちりめんじゃこ。
 ケーキも買おうかなと思ったが、一緒に行っていたワイフに止められた。
 なんでも、この値段なら、近くの本格的なスィーツのお店で買えるという。
 「でも有機らしいで」
 「そんなん、当然よ。提携農家できちんと使った材料やて、そのお店も書いてはる」。



 
後ろに見えるのは府庁本館/売りはやはり京野菜


 
館内の食堂は賑わっていた/パフォーマンスをする芸人さん、あまり気づかれない


京都の街と農の距離感

 京都市の産業観光局(農業振興整備課)も昨年から地下鉄の駅など4、5箇所で、直売所をオープンした。現在は「京のこだわり旬野菜直売所」がゼスト御池にあり、「京の旬野菜「時待ち食」直売所」が太秦天神川直売所、北大路駅直売所などで、週5日営業している。


 この春までは、近くの小学校前にも来ていたのだが、これは休止されたようだ。やはり、人出があるところでないと、難しいのだろう。


 春に、北大路直売所でケーキを買ったのだが、これがどうもワイフのお眼鏡にかなわなかったようだ。素朴で美味しいとはいえ、洗練された美味しさにはかなわないと言うことだろうか。
 それとも、お店のブランド力だろうか?
 なお、近所ではKBS京都KBS京都マルシェという大規模なイベントを一昨年から開いている。


 ただ、京都の場合、わざわざイベントに行かなくても、大原女の伝統があるためか、旬の季節には農家の方が小型トラックで野菜を売りに来てくれる。
 これが美味しい。



 
北大路直売所(3月頃)/とれとれ野菜を売りに来る中本さん


 また、7年前まで住んでいた西京極は、京都駅から3.5キロぐらいの場所だったが、農家がまだ残っていて、農協の協同作業所もあり、そこで直売もしていたし、農家の家の前には無人販売所があって、京野菜が売られていた。百貨店にいけば500円の京野菜が100円だったのだが、その頃は値打ちが分からず、滅多に買わなかった。
 惜しいことをしたものだ。