食と農

ロハスって何? ロハス発祥の地、ボルダーから

ロハスってなんだ 大和田順子さんといえば、ロハスの紹介者として名高い。現在もロハス・ビジネス・アライアンスの共同代表でもある。 僕はロハスをちゃんと勉強したことはなかったし、マスコミ報道から受ける印象は良くなかった。 だから、アグリ・コミュニ…

大和田順子『アグリ・コミュニティビジネス〜農山村力×交流力でつむぐ幸せな社会』(2)

アグリ・コミュニティビジネスから学ぶ日本の未来 この本から僕たちは何を学べば良いのだろうか。 もちろん、触発され開墾に向かう人がいても良いし、農林業を継ごうと考えていただいても良い。著者はまずはそういう人たちに読んで欲しいと「はじめに」に書…

大和田順子『アグリ・コミュニティビジネス〜農山村力×交流力でつむぐ幸せな社会』(1)

今、輝いている人々 昨年末に出版した関満博さんの『「農」と「食」のフロンティア』は、中山間地の人々自身が産業化と自立で輝いていることに注目した本だが、こちらは中山間地にIターン、Uターンした人たちの輝きに注目した本だ。 関さんがはじめて農産物…

関満博さん『「農」と「食」のフロンティア〜中山間地域から元気を学ぶ』脱稿(2)

なぜ、人が輝くのか 関さんは産業の専門家だった。山間地域に通い詰めるようになる前は、各地の産業を尋ね歩いていた。 「特に90年代末の頃には、いずれの工業集積地域も疲弊していることに胸が痛んだ。モノづくりの「現場」の人びとは疲労感を深く漂わせて…

関満博さん『「農」と「食」のフロンティア〜中山間地域から元気を学ぶ』脱稿(1)

中山間地域に何を学ぶのか? 中山間地域にこそ、20世紀の成長型未来像にかえて選び取るべき未来の生き方が芽生えている、というのが本書のメッセージだ。 日本にはもう、ガンガン成長していくような未来はないし、望まれてもいない。しかし、それに変わる未…

「大正・三軒家 下町水辺の楽園ツアー」体験記

食旅セミナーも何とか無事終了。セミナーではマイクが不調だったり、資料が足りなくなったりの不手際もあった。ごめんなさい。 今日は、オプショナルツアー「大正・三軒家 下町水辺の楽園ツアー」を報告しよう。 今回のセミナーをどうするか、フードツーリズ…

京都府庁のマルシェ

府庁のマルシェ 昨日は雨が降っていたが、投票にいったついでに京都府庁で行われているマルシェを覗いてきた。 京都府庁の本館は重要文化財になっており、まだ使われている部分もあるが、一層の有効活用が求められている。というわけで「府庁旧本館利活用応…

講演会「ぐるなびのこれまでと外食産業の現状」その2

外食産業の実態 ここで福島さんが強調されたのは、確かに飲食店は厳しい状況が続いているが、回復している店が一部現れている点だ。 その違いは何か? 福島氏によれば、伸びている店の対策は「ぐるなびや自社HPの改良」「より良質なメニューやコースの開発…

講演会「ぐるなびのこれまでと外食産業の現状」その1

今回のフードツーリズム研究セミナーは「ぐるなび」の福島常浩さんのお話だった。大きくは、 1 ぐるなびの創業と企業活動 2 外食産業の現状 をお話された。 ぐるなびが狙ったこと インターネットとの出会い ぐるなびがスタートしたのは96年。当時は大きな…

安田亘宏『食旅と観光まちづくり』

たこ焼き食べに1日がかりで行くか? 僕もワイフも、旅と言えば、まずは食事だ。 昔は温泉もよかったが、ちょっと事情ができて行きにくくなった。そうなるとますます食べるものに関心が集中する。 とは言え、遠くまで行くかぎりは、それなりの物が食べたいと…

青木辰司著『転換するグリーンツーリズム』〜その2・セカンドステージ

セカンドステージの展開 昨日は途中から個人的な愚痴になってしまった。すみません。 本題に戻ると、青木さんの本の核となるセカンドステージとして取り上げられているのは、下記の六つだ。 社会的自己実現型グリーン・ツーリズム―農家民宿、農村民泊、農家…

青木辰司著『転換するグリーンツーリズム』〜その1・協発型歓交

協発型歓交 5月に出した新刊だ。スタッフの中木君が企画・編集した本だが、僕も少しだけ手伝った。 帯には「外発型から協発型へ」とある。 これは、中央政府や外部資本による開発ではなく、かといって内発型オンリーでもなく、外部の力もうまく活かしながら…

すがい豆腐、入山豆腐

先日紹介した豆腐ツアーのうちの1軒、すがい豆腐が比較的に近いので、買いに行った。なんと、絹ごし豆腐が280円もした。国産大豆、合成保存料・化学調味料は一切使用せずが売り物らしいが、それにしても強気だ。 ただし、ひとつ400グラムもあって、ずっしり…

日本型エコツーリズム

エコツーリズムとは 今日は真板先生からエコツーリズムの原稿をもらった。 エコツーというと、自然体験とか、マイお箸を持っての旅行とかを思い浮かべる人がいるかもしれないが、それは違う。 世界的にもエコツーは、環境だけでなく、その地域の社会、経済も…

『オーガニック革命』

ハイパーノマドとは 高城剛さんの『オーガニック革命』を読んだ。一言で言えば、複雑な気分。 高城さんは、今までのグローバリゼーションはリーマンショックで崩壊し、これからはハイパーノマドの時代、真のグローバリゼーションの時代が来るという。 2章で…

『里山ビジネス』

玉村豊男さんの『里山ビジネス』(集英社新書)を読んだ。 里山では「こんなビジネスもある、あんなのもある」という本だと期待して買ってしまったが、実際は、都会から移り住んでヴィラデストというレストランを始めた人の話だった。(説明にもそうありまし…

招特酒造・木村さん

環境市民主催の招特酒造の木村さんのお話を聞いてきました。 京都中心部で350年ほど前に創業。大正頃に伏見に移ったそうです。 京都大学農学部で演劇に熱中。(その頃、大学祭のお酒の仕入れにうかがった記憶がある)。卒業後、勤めていたが、日本酒が絶…