編集

知的書評合戦ビブリオバトル

1ヶ月ほど前、7月13日の読売新聞夕刊に「本屋ネット対抗作戦」という記事が載っていた。 本をアマゾン等のネットで購入する人が2割を超え、電子書籍の本格化を前に、リアル書店の危機が囁かれる今、実在の店舗の魅力を発揮しようとの試みだという。 面白い…

コモンズの大江正章さん

梓会出版文化賞を受賞 大江正章さんと言えば、岩波新書『地域の力−食・農・まちづくり』の著者だ。 ジャーナリストだと思っていたのだが、出版社「コモンズ」の代表が本業だそうだ。農や食の本が多いが、上岡直見『高速無料化が日本を壊す』や平竹耕三『コモ…

電子出版

滅びるというのは恐ろしいもの 先々週だかのNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」で水木しげるがつぶやいた言葉。 水木しげるが紙芝居を書いていた頃、世話になっていた音松が訪ねてきた。だいぶ、うらぶれている。紙芝居では食べてゆけなくなっていたのだ。紙芝居屋…

自転車を生かしたまちづくり

今、古倉宗治さんの「自転車を生かしたまちづくり(仮)」の原稿を整理中だ。 僕は昔、スタッフと一緒に渡辺千賀恵さんの『自転車とまちづくり』(1999年)をつくった。当時はまだ、土木学会では「自転車なんて学者がやるものではない」という雰囲気が残って…

都市計画の挑戦2

2000年に出した『都市計画の挑戦』の続編を企画している。 編著者が蓑原敬氏。執筆者は中井検裕、大方潤一郎、西村幸夫氏ら前回の著者に加え、『コミュニティを問い直す』の広井良典氏、『バスとまちづくり』の中村文彦氏が加わる予定だ。 前著から10年が立…

日本型エコツーリズム

エコツーリズムとは 今日は真板先生からエコツーリズムの原稿をもらった。 エコツーというと、自然体験とか、マイお箸を持っての旅行とかを思い浮かべる人がいるかもしれないが、それは違う。 世界的にもエコツーは、環境だけでなく、その地域の社会、経済も…

『観光まちづくりとマーケティング』

出版準備中の『観光まちづくりとマーケティング』の草稿が揃ってきた。 編者は十代田朗さん(東京工業大学大学院情報理工学研究科准教授)。ほかにJTBFの山田雄一さん、『観光の地域ブランディング―交流によるまちづくりのしくみ』の共著者の内田純一さん、…

『ヒューマンエラー防止のためのガイドブック』

『ヒューマンエラー防止のためのガイドブック』を読んだ。狙いは大規模プラントでの人為ミスの防止なのだが、中には本作りにも共通するところがあったので、メモしておくことにした。 自分の注意力で補おうとするのは危険。手順の入れ替えや省略を注意しなが…

椎原晶子さんインタビュー

季刊まちづくり27号の最後の校正「地域プランナー 椎原晶子 〜地域資源を生かす」を読んだ。 興味深かったのは次の椎原さんの言葉。 「建築は施主に注文されて建設するけれども、映画やマンガはまず自分がつくりたいものがあって形にしていく。建築や都市…

季刊まちづくり27号

季刊まちづくり27号(6月1日発売号)の校正を見た。 今回は前号に引き続き都市計画改革の特集と、昨年末に亡くなられた北沢猛先生の追悼特集だ。 巻頭は北川フラム・西村幸夫氏の対談。2人が最後に「これからは「食」と「農」」だと口を揃えて言うのに…