2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』その2

コインストリートは、まちづくりではなくなった? 『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』を引き続き紹介しよう。 サッチャー肝いりのドックランズや公営住宅の払い下げ、鉄道の民営化などがが批判的に紹介されているのはもちろん、コインストリートについ…

『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』その1

独裁者が好きなイギリスの市民 『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』は2004年に麗澤大学出版会から出た本。 著者は岩見良太郎さん。当時は埼玉大学経済学部の教授とある。 区画整理や再開発の反対闘争の先頭に立ってこられた人のようだが、面識はない。 …

すがい豆腐、入山豆腐

先日紹介した豆腐ツアーのうちの1軒、すがい豆腐が比較的に近いので、買いに行った。なんと、絹ごし豆腐が280円もした。国産大豆、合成保存料・化学調味料は一切使用せずが売り物らしいが、それにしても強気だ。 ただし、ひとつ400グラムもあって、ずっしり…

自転車を生かしたまちづくり

今、古倉宗治さんの「自転車を生かしたまちづくり(仮)」の原稿を整理中だ。 僕は昔、スタッフと一緒に渡辺千賀恵さんの『自転車とまちづくり』(1999年)をつくった。当時はまだ、土木学会では「自転車なんて学者がやるものではない」という雰囲気が残って…

『季刊まちづくり27号』

4月25日と5月1日に書いた『季刊まちづくり27号』が出来上がった。 本号の「地域レポート」では夕張市のコンパクト化を瀬戸口剛さんが報告している。 人口減少と財政破綻のもと、市内8箇所に分散している市街地を、清水沢地区に集約化したいと市は言っ…

京都・国際音楽学生フェスティバル最終日

今日はロシアと日本。 ロシアから参加したトランペットの人は、巧かった。だけど、熊蜂の飛行はやっぱりピアノ版が良いと思う。トランペットでは音が残って切れ味がにぶい感じがする。 日本からはピアノとチェロが参加。平井康三郎の幻想曲「さくら」はピア…

人数に拘るビジットジャパン

観光後進国ニッポンは海外に学べ! 鈴木勝さんの『観光後進国ニッポンは海外に学べ!』を読んだ。 面白かったのは「カニかに激安ツアー」をもっと外国人旅行者に紹介してはどうかという話。確かに、カニをたらふく食べて旅費込み1万円以下は安い。こういう…

京都・国際学生音楽フェスティバル4日目

今日はイギリスとイタリア・デイ。 イギリスはB.ブリテンとヴォーン・ウィリアムズの歌曲。昨日のトマス・ハンプソンにちょっと似ているテノールの学生がピアノの伴奏で歌った。これも暗い歌詞が多い。 そしてシーマネックの「スクリーミングリィ ストリー…

東京見物

21日は東京出張だった。 写真は仕事の合間にみた東京。 Tさんを訪ねたあとに宮下公園を通る。なんでも区がネーミングライツをナイキに売り払い、ナイキが運動施設をつくるということだが、公園はみんなのものだと反対運動をしていた。最近、アートでまち…

『「和」の都市デザインはありうるか』

田端修さんの新著。いろいろあったが、ようやく出来上がった。 「和の都市デザイン」って何だ?と思われるだろう。 伝統的なデザインのこと? あるいは屋根と庇を付けること? そうではない。 端的に言えば、日本の都市に相応しい都市建築、都市住宅のあり方…

京都・国際学生音楽フェスティバル3日目

今日はドイツとオーストリア。 オーストリアはシューベルトの歌曲をうたってくれたのだが、歌詞をみると、乱暴な子どもに折られてしまう「野ばら」。冷酷な漁師に騙されて釣られてしまう「ます」を何も出来ずに眺めている恋している男。それに去っていった男…

京都・国際音楽学生フェスティバル2日目

今日はリスト音楽院とブカレスト音楽大学 今日はハンガリーとルーマニアというやや弱い組合せだし、雨も激しかったので、お客さんがどうかな、と思ったが、席は完売で来なかった人も少なく、1日目と同様、ほぼ満員だった。 人から聞いた話では、席が埋まり…

今日から京都・国際音楽学生フェスティバル2010開幕!

国際音楽学生フェスティバル 欧米の音楽大学の学生と日本の音楽学生が京都で集い、音楽を通して交流を深めるフェスティバルが近くのホールで今日からはじまる。 参加大学は、パリ国立高等音楽院、リスト音楽院、ジュリアード音楽院、国立ブカレスト音楽大学…

「ブラタモリ 新宿大久保」再放送決定!

『オオクボ 都市の力』の著者、稲葉佳子さんが案内するNHKの番組「ブラタモリ 新宿大久保」が好評だったとのことで再放送が決まった。 6月8日(火)の0:15、つまり6月7日(月)の深夜だそうだ。 今、稲葉さんにディレクターから電話があったとのこと…

『世界遺産の真実』

宗田好史さんに薦められて佐滝剛弘さんの『「世界遺産」の真実』を読んだ。 イコモスなどに関わっておられる宗田さんが「良く取材している」と誉めるだけあって、しっかりした内容だ。特に94年のグローバルストラテジー(産業遺産、20世紀の建造物、文化的景…

フードツーリズムとは何か

食と観光の関係 フードツーリズム研究会で尾家さんの「フード・ツーリズム論・序説」を聞いた。 尾家さんはまず、1)観光資源と観光アトラクション(対象)をしっかり区別して議論をしたいというところから始めた。石油は資源だけれども、そのままでは使え…

大学における観光人材教育

日本観光研究学会の意見交換会を覗いてきた。意見交換会といっても普通のセミナー、シンポと変わらないものだった。また表題は「関西からの観光立国・立圏を考える」だが、実際のメインは「大学における観光人材教育」というところだ。 特別講演は国土交通省…

ジャック・アタリ『金融危機後の世界』

先日紹介した高城剛さんの『オーガニック革命』でも引用されていて、世界金融危機を予見した本として話題になった『21世紀の歴史』を書いたアタリが金融危機後に書いた本だ。 アメリカは世界中からお金を集め、なんと世界のGDPを上回る54兆ドルの負債を…

『奇跡のプレイボール』

『体験交流型ツーリズムの手法』の著者、大社充さんからもらっていた『奇跡のプレイボール』を読んだ。 物語は大社さんがニューヨークに住む友達・石田さんから三十数年ぶりに手紙を受け取るところから始まる。取材でであったアメリカのスーパーシニア野球の…

『小布施 まちづくりの奇跡』

今日は葵祭だった。急ぎの用で河原町を渡ろうとしたのだが、行列にぶつかってしまった。 カメラも携帯も忘れたし、狭い歩道の人波に巻き込まれ人しか見えなかった。せっかくの雅を写真で紹介できないのは残念。 ところで川向正人さんの『小布施 まちづくりの…

都市計画の挑戦2

2000年に出した『都市計画の挑戦』の続編を企画している。 編著者が蓑原敬氏。執筆者は中井検裕、大方潤一郎、西村幸夫氏ら前回の著者に加え、『コミュニティを問い直す』の広井良典氏、『バスとまちづくり』の中村文彦氏が加わる予定だ。 前著から10年が立…

日本型エコツーリズム

エコツーリズムとは 今日は真板先生からエコツーリズムの原稿をもらった。 エコツーというと、自然体験とか、マイお箸を持っての旅行とかを思い浮かべる人がいるかもしれないが、それは違う。 世界的にもエコツーは、環境だけでなく、その地域の社会、経済も…

『観光まちづくりとマーケティング』

出版準備中の『観光まちづくりとマーケティング』の草稿が揃ってきた。 編者は十代田朗さん(東京工業大学大学院情報理工学研究科准教授)。ほかにJTBFの山田雄一さん、『観光の地域ブランディング―交流によるまちづくりのしくみ』の共著者の内田純一さん、…

『オーガニック革命』

ハイパーノマドとは 高城剛さんの『オーガニック革命』を読んだ。一言で言えば、複雑な気分。 高城さんは、今までのグローバリゼーションはリーマンショックで崩壊し、これからはハイパーノマドの時代、真のグローバリゼーションの時代が来るという。 2章で…

『ヒューマンエラー防止のためのガイドブック』

『ヒューマンエラー防止のためのガイドブック』を読んだ。狙いは大規模プラントでの人為ミスの防止なのだが、中には本作りにも共通するところがあったので、メモしておくことにした。 自分の注意力で補おうとするのは危険。手順の入れ替えや省略を注意しなが…

富岡鉄斎展

虎屋で富岡鉄斎展をやっていたので覗いてみた。 いくつか立派な絵が飾ってあったが、金箔屏風にグレーが基調の日本画というセンスにはついていけないが、面白かったのは嘉祥菓子図。虎屋のお菓子のカタログのようなものだが、説明パネルに展示されている絵の…

映画のダウンロード『非女子図鑑』

生まれてはじめて映画をダウンロードした。 使ったのは映画のダウンロードレンタルショップ。 http://www.videx.jp/ まず会員になって、ダウンロードして、見るときにまた認証してもらってやっと見られる。1週間の間、何回でも見られて450円。 ただし見たか…

『全国コミュニティシネマ会議2009in川崎』

引き続き、次のコミュニティシネマの関連資料を読んだ。*1 ※1)『全国コミュニティシネマ会議2009in川崎』 ※2)『映画上映活動年鑑2008』 ※3)『映画祭とコミュニティシネマに関する基礎調査』 コミュニティシネマの実践 『映画館の作り方』の記事が、主…

『映画館のつくり方』

小泉秀樹さんからコミュニティシネマの相談を受けて、『映画館(ミニシアター)のつくり方』を読んだ。 ミニシアターというのは、50〜100座席ぐらいの規模で、東宝や松竹などの系列に属さず、単館(独立)系の映画を上映するところ。昔は2本立で2週間同じ…

『アリス・イン・ザ・ワンダーランド』

京都の映画館事情 今日も映画に行った。 3日にいったのは三条新京極のMOVIX。ここは昔、松竹やロキシーがあったところを再開発したところ。周辺にあった東宝公楽、スカラ座と○○座(忘れた)はすべて閉館となり、ここだけになった。 今日、行ったのは東宝シ…