今日から京都・国際音楽学生フェスティバル2010開幕!

国際音楽学生フェスティバル


 欧米の音楽大学の学生と日本の音楽学生が京都で集い、音楽を通して交流を深めるフェスティバルが近くのホールで今日からはじまる。
 参加大学は、パリ国立高等音楽院、リスト音楽院、ジュリアード音楽院、国立ブカレスト音楽大学ベルリン芸術大学、ウィーン国立音楽大学、英国王立音楽院、ミラノ・ヴェルディ音楽院、チャイコフスキー国立モスクワ音楽院東京藝術大学。そのほか地元京都市立芸術大学を中心に国内12校が参加する。
 それぞれの国の曲を中心としたプログラムと、参加大学の混声チームによる演奏が愉しめる。後者では、はじめて顔を合わせた学生たちが10日ほどで自分たちの音楽をつくりあげて発表する。なかなか賑やかで愉しめる。5日間通し券3000円だから1回600円。

ローム・ミュージックファンデーション

 今年で18回目を迎えるこのフェスティバルは、京都の企業・ロームの音楽財団の主要行事の一つ。参加した人から伝え聞いたところでは、「若き音楽学生に、出演費をもらって演奏することの喜び」を伝えるために、ペイもきちんと支払っているという。音楽の普及のために価格破壊、果てはボランティア出演を依頼せざるを得ないフェスティバルが多い中で、偉いというか、さすがだ。
 この財団とロームは、小澤征爾の音楽塾、オペラプロジェクトなども支援しており、奨学助成を受けた人には、チャイコフスキーコンクールで一位をとった神尾真由子(2001、2002年度奨学生)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターに内定した樫本大進(1992、1993年度奨学生)もいる。
 また京都で行われる公演の多くに助成金も出している。ホールの運営や自治体自前の交響楽団芸術大学、音楽高校、合唱団、ジュニアオーケストラなどで手一杯で、市がろくな助成も出せない京都にとっては有り難い存在だ。
 ちなみに200年度で事業規模約11億、資産450億、この音楽フェスティバルの予算が1億2000万(昨年度)。一時期は資産が800億もあったが激減。本体のロームリーマンショックワークシェアリングも実施していたと聞くが、よく持ちこたえていると思う。

新型インフルエンザ

 ところで今年のプログラムは、実は昨年と一緒だ。昨年は公演の二日前に立命館大生だったかにインフルエンザの感染が確認され、京都大学をのぞく市内の大学が休校になって、その余波で公演も中止されてしまった。
 それから1週間もたたないうちに東京でも感染者が出て、それまでおもしろ半分にあおり立てていたマスコミも急に態度をかえて、いつのまにか騒動は誌面、画面から消えていった。僻みだろうか? なんにしても恨めしい。
 あのとき医学の見識をかけて世間に逆らって休学にしなかった京都大学を、ちょっと見直した。
 ともあれ、そういうわけで今年は同じプログラムで臨むそうだ。

追記・感想

 プログラムは一緒だったが、パリ音楽院は選手交替、ジュリアードは去年と同じ人だった。
 木管五重奏には大阪音大の女学生3人がオーボエバスーン、ホルンで参加。頑張っていて、僕の後ろで見ていた他の外国からの参加者から「ブラビー」の声が出ていたが、あれは素直に誉めたのだろうか?
 ところでホルンも出ていたが、ホルンって木管楽器



ロームミュージックファンデーション・音楽祭2010
http://www.rohm.co.jp/rmf/naiyou/kokusai_kouryu/festival10.html
○【重要】新型インフルエンザに対する本学(京都大学)の方針について(第4版)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2009/090520_2.htm