アリアと何と協奏曲が三つ

アマデウス音楽研究所発足30周年記念「アマデウス プロムナードコンサート スペシャル?〜協奏曲とアリアの午後」ってのに行ってきた。 モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番、モテット/「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」、メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲…

びわ湖ホール15周年オペラガラ

今日はびわ湖ホールの15周年オペラ・ガラコンサートに行ってた。 トリはワグナーのマイスタージンガーの最終場面、「栄えあるドイツのマイスターに受け継がれぬ限り国はダメになる」「マイスターを讃えよ」と盛りあがるなかで、麗々しくびわ湖ホールの旗が…

『まちづくり:デッドライン』(木下 斉、広瀬郁)

木下さんの本が出たので読んでみた。 やや独断で、超簡潔に要点をまとめれば、街が甦るためには「不動産オーナーが謙虚で、商売ができる程度まで家賃等を下げてくれる場所に、新参者が出店できることが大事」「それは路地裏などの場合が多い」。そして、ネッ…

[]橋下さんの風俗発言とRAA(国策売春会社)

洗濯機が壊れた。 修理に来てもらったら、「これはあきませんな」「部品もないし、あっても10万はかかります」「買い直した方がいいですよ」という有り難いコメントと、3000円の領収書をおいて帰っていったそうだ。 当時、奮発して買ったドラム式。まだ…

ラ・フォル・ジュルネびわ湖2013

今日と明日は何もかも忘れて「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2013」にいくことにした。 去年と同様、すごい人気で、ロビーには人が溢れていた。チケットも完売が多い。 ラムルー管弦楽団によるサン=サーンス:交響詩「死の舞踏」が初めて聴く曲だったけど意外と…

椿姫(びわ湖ホールプロデュースオペラ)

沼尻竜典さん指揮、プロデュースの椿姫を見てきた。ヴィオレッタは砂川涼子、アルフレードは福井敬、ジェルモンは黒田博。 前半はヴィオレッタの声が小さくて、イマイチと感じた。4階席だから遠いのだが、良い時は目の前で歌ってくれているように聞こえるの…

火の鳥・春の祭典(ALTY芸術劇場)

アルティ・ダンスカンパニーの第9回公演。 アルティ・ダンスカンパニーは登録アーティストが年に一回公演するという試みで、望月則彦さんが芸術監督を務めている。 いままで何回かみたけれども、どうも難解で、スカッとしたところがなくて、敬遠していたの…

京都市ジュニアオーケストラ「ショスタコ5番」

嫁さんがランチ会に行ってしまったので、どうしようかなと迷ったのだけど、行って良かった。元気が貰えた。 曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲2番とショスタコーヴィッチ交響曲5番。ラフマのピアニストは 金子 三勇士 という変わったい名前の若手。日本人…

地点「コリオレイナス」

「ALTYの空間がグローブ座に変身」という宣伝文句とにつられて、シェイクスピアの最後の悲劇「コリオレイナス」を見てきた。 音楽劇と書いてあったので、俳優さんが歌うのかと期待していたけど、違った。叙唱、朗唱と訳されるレチタティーヴォとも違って、な…

椎川忍『地域に飛び出す公務員』(2)

頑張っている緑のふるさと協力隊 もう一つ、民間のNPO法人地球緑化センターが20年前からはじめて大きな成果をあげたという「緑のふるさと協力隊」についても紹介しておこう。 農山村に希望者を1年間派遣するという制度だが、生活費の支給は月5万円程度と…

遅咲きのヒマワリ(10) 僕ら地域おこし協力隊

いよいよ10回目。ちょっと意外なオチでした。真木よう子、かっこ良かった。 まず、松本弘樹は明快。リハビリの資格をとることに決めて専門の学校に入学する。二階堂に言い寄ったことも、昔に戻れたら良いという思いからで、そんなのは勘違いだったと一刀両断…

椎川忍『地域に飛び出す公務員』(1)

椎川さんの地方への拘り 昨年、『緑の分権改革』をお書き頂いた椎川さんが松江の今井書店から出された本。 今井書店は「本の学校」を昔から支えてきた書店で、主催していた「大山緑陰シンポジウム」は一時期、出版界でも注目されていた。僕も参加していた「…

ギア:バージョン2

「言葉を全く使わず五感を刺激することで楽しむ日本初の公演」という触れ込みで4月から始まったギアのバージョン2を見てきた。 会場はアートコンプレックス1928。1928年に武田五一氏の設計により建てられた大阪毎日新聞社京都支局ビルを建築家・若林広…

遅咲きのヒマワリ(9) 僕ら地域おこし協力隊

いよいよ9回目。今回を含めあと2回なので、猛スピードでオチに向かって走り出した。 まず松本弘樹君。先回の親父さんの病気で目覚め、エースだった自分の過去の呪縛から逃れ出て丈太郎と順一に「僕は今から始まるんだ」と啖呵を切る。 順一は島田さよりさん…

『空き家・空きビルの福祉転用〜地域資源のコンバージョン』

9月に出した新刊。実は、この本、建築学会の大会に間に合わせるために、お盆の最中にもカバーの写真をめぐって右往左往していた。というのは、カバーに使っているデーセンターモモの家の写真の採否をめぐって、社内で異論が出て、著者の方々にも大変迷惑を…

『100円商店街・バル・まちゼミ〜お店が儲かるまちづくり』

長坂泰之編著、齋藤一成・綾野昌幸・松井洋一郎・石上僚・尾崎弘和著による「商店街活性化・三種の神器の真髄を第一人者が大公開」という本が先月出版できた。企画・編集はスタッフの岩崎君だ。 「100円商店街」は想像をはるかに超える集客力で賑わいを作る…

遅咲きのヒマワリ(8) 僕ら地域おこし協力隊

今日は8回目。さらに地域おこしからは遠くなっていったが、そろそろ転機かなと思わせる展開だった。 親父と一緒にやっている金物屋が潰れそうになった挙げ句、商店街からも孤立してしまった藤井順一と、親が決めた結婚に納得できない今井春菜がともに行方不…

映画・八甲田山

1902年に雪中行軍の演習中に遭難し210名中199名が死亡した事件を描いた1977年の映画(画像はtoshibos-museumより)。 部分的には見たことがあったけど、昨日、はじめて全編を見た。 169分という長大な映画の三分の二がひたすらさぶい場面。猛吹雪で視界も効…

子育てと住まいから見るベーシック・インカム

ご挨拶を兼ねて標記のセミナーに行ってきた。 1月11日の「 元広告マンが家族と愛媛県に移住。旋風を巻き起こす」というセミナーにコメンテーターとして登場いただく前神さんの恩師・小沢修司さんがベーシックインカムの専門家で、このセミナーでも締めをさ…

成長は幻想か、解決策か

「成長は幻想か、解決策か」という論説が京都新聞(11.29)に載っていた。 成長派として取り上げられたのは民主党の前原誠司さん。「問題を解決するには、成長により国力を上げるしかない」「中学校2年生のときに父親をなくしたものの、浪人を経て京大を卒…

遅咲きのヒマワリ(7) 僕ら地域おこし協力隊

今日は7回目。面白いけれども笑えない展開になってきた。 お店がしまってしまうことになった順一は四万十にテーマパークを作る計画を丈太郎に話す。その場では受け流した丈太郎も次の日には「そりゃ、無理だ」「もっと地道に」と指摘。「そんなチマチマやっ…

白鳥の湖

兵庫芸術文化センターにマイリンスキーの白鳥を見に行ってきた。ファーストソリストになったばかりというオクサーナ・スコーリコが熱演していたのに、一幕は、暑くて疲れていて、悪魔の眠気との闘い・・・でもよかった。 席もよくて音に包まれる感じだったし…

遅咲きのヒマワリ(6) 僕ら地域おこし協力隊

第6話。相変わらず「地域おこし」とは縁遠い話が続くが、ちょっと気になるセリフがあった。 それは森下彩花が松本弘樹と同棲していることを知った丈太郎が、無理にハイになりながら「なぜ僕(丈太郎)は3年間給料をもらってこの土地にいられるのに、ずーと…

遅咲きのヒマワリ(5) 地域おこし協力隊

先回、「二階堂さんのお姉さんは、妹への対抗意識が高じて不倫を匂わせ、次回予告編では不倫相手のベッドのなか」と書いたけど、これは間違いだった。高知の既婚の先生と当てにならない恋をしていたのは今井春菜さん。島田さよりさん、ごめんなさい。どうも…

トム・ピーターズ『サラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! 』

山崎亮さんが乾久美子さんとの講演会で紹介していた本だ。彼がどんなビジネス書を読んでいるのか、気に入っているのか知りたくて買ってみた。 たしかに、なかなか面白い。山崎さんの仕事スタイルにも結構使われているように思う。これは拾い物だった。 ただ…

林直樹さん『過疎地域から始まる戦略的再編』を聞いて

11月10日、京大の「安寧の都市ユニット」で、『撤退の農村計画』の林直樹さんの講演を久しぶりに聞いた。 その日、打ち合わせのときに、しつこく、飽きず、本の広報を宜しくって言ったからか、最後に同行していた齋藤晋さんが壇上にあがり、本の内容をドーン…

遅咲きのヒマワリ(4) 地域おこし協力隊

遅咲きのヒマワリ、今日は藤井順一が満を持して提案した商店街を復活させるための企画に商店主たちが反発。「東京もんの意見を」と水を向けられた丈太郎が脳天気に「ゆるキャラでも」というと採用されてしまう。順一はいたたまれず、丈太郎は困惑・・という…

過疎地域の戦略

鳥取大学が自治体と連携し、全学的に取り組んだ「鳥取大学持続的過疎社会形成研究プロジェクト」の成果をまとめた本。 鳥取県知事だった片山善博さんが、「過疎地域で先駆的な取り組みをしている鳥取県の現場でのさまざまな実践を紹介しつつ、今後の可能性に…

『田舎の宝を掘り起こせ〜農村起業成功の10か条』

この本はえがおつなげての曽根原久司さんと、えがおつなげての編で、杉本淳さんと矢崎栄司さんが書かれたものだ。 狙いは農村起業の手引き書。「えがお大学院」という起業家支援事業に参加し、起業した45人を紹介するとともに、とくに16人をとりあげてタ…

金丸弘美『幸福な田舎のつくり方』 読んでいると心が温かくなって気持ちが前向きになる例ばかり

『田舎力』を書かれた金丸さんにスタッフの宮本がアタックしてものにした本だ。 『県庁おもてなし課』の巻末対談にも参加されていて、その繋がりからか、帯には有川浩さんが「この一冊で観光小説が何本も書けそうです」という推薦を寄せて下さっている。 「…