2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「成功する自転車まちづくり」オプショナルツアー(3)

京都ろじ裏散歩(続き) 今日も自転車ツアー体験記です。 祇園南 大石内蔵助が遊びまくったという一力のなかに、芸妓さんが入っていった。 昼間から出歩いているのは変身舞妓さんだと言う話だったが、一力では昼間に舞妓さん芸妓さんと楽しむランチなんてコ…

「成功する自転車まちづくり」オプショナルツアー(2)

京都ろじ裏散歩(続き) 昨日に引き続き、自転車ツアーの体験記です。 琵琶湖疎水 さらに北上し、丸太町通りの手前、冷泉通りから疎水沿いに入った。 第三代京都府知事の北垣國道の銅像が見える小公園で小休止。舟溜りと夷川発電所が美しい。 ここで琵琶湖疎…

「成功する自転車まちづくり」オプショナルツアー(1)

京都サイクリングツアープロジェクト 10月23日の古倉宗治さんのセミナー「成功する自転車まちづくり」のオプショナルツアーに参加した。 主催は京都サイクリングツアープロジェクト。定番コースの「京都ろじ裏散歩」をセミナー向けに少し短縮いただき、その…

関満博『現場主義の知的生産法』(2)

『書籍』は社会へのラブレター もちろん、関さんの『現場主義の知的生産法』には、もっと納得しやすい話もいっぱい書いてある。 特に、「地元に響かない「業績」などに目をうばわれず、地元を「愛し続ける」という態度を身につけることが求められていくので…

関満博『現場主義の知的生産法』(1)

関さんの整理術は整理しないこと この10月に社内引っ越しをした。 とてもたくさんのゴミが出たことは10月14日に書いたが、そのゴミの多くをため込んでいたのはY氏とM女史だ。 彼等は、机の周りに幾重ものゴミの城壁を築き、狭くない机の筈なのに、谷底のよ…

ICレコーダーを買った

記録用に新しいICレコーダーを買った。 SONYのICD-UX512というものだが、付属についているSound Organizerというエディタソフトについているノイズカット機能が凄い。 雑音がちゃんとカットされて、声が明瞭に聞き取れるようになる。 テープを聞くのがこ…

林まゆみ「生物多様性とまちづくり」セミナー

生物多様性条約第10回締約国会議開幕 先日、生物多様性条約第10回締約国会議が名古屋で開幕した。地球益と国益をめぐりシビアな交渉が始まった。 国内で開かれる大型の国際会議と言うこともあり、これまで各界で盛んな啓発活動が行われた。 僕たちも今年…

波頭亮『成熟日本への進路』(2)

社会保障と市場メカニズムの両立 高福祉になり、負担率が高くなると、馬鹿らしくて誰も一生懸命働かなくなるという人がいる。 たしかに誰もが「24時間、戦っています」みたいな社会ではなくなるだろうが、だからといってサボリまくるかというと、そうではな…

波頭亮『成熟日本への進路』(1)

成長は終わった 本書の主張の第一は、成長の時代はもう日本では終わったのだということだ。それを成長をもたらす三つの因子、労働、資本、技術のそれぞれについて検証している。 第一の労働については労働人口の減少が効いてくる。第二の資本についても、貯…

関満博さん『「農」と「食」のフロンティア〜中山間地域から元気を学ぶ』脱稿(2)

なぜ、人が輝くのか 関さんは産業の専門家だった。山間地域に通い詰めるようになる前は、各地の産業を尋ね歩いていた。 「特に90年代末の頃には、いずれの工業集積地域も疲弊していることに胸が痛んだ。モノづくりの「現場」の人びとは疲労感を深く漂わせて…

トリスタンとイゾルデ

トリスタンとイゾルデ 今日はびわ湖ホールに、沼尻竜典指揮、ミヒャエル・ハイニケ演出の「トリスタンとイゾルデ」を見に行った。 9月25日にバーデン劇場の来日公演を見にいった時と同じE席4000円だけど、10席ほど後ろに下がったので、なんとか舞台も見る…

関満博さん『「農」と「食」のフロンティア〜中山間地域から元気を学ぶ』脱稿(1)

中山間地域に何を学ぶのか? 中山間地域にこそ、20世紀の成長型未来像にかえて選び取るべき未来の生き方が芽生えている、というのが本書のメッセージだ。 日本にはもう、ガンガン成長していくような未来はないし、望まれてもいない。しかし、それに変わる未…

社内引っ越し騒動

捨てて、捨てて、また捨てて 営業部室から営業部が撤退し、編集&総務部と合流することになった。 過密にならないように、この際、徹底的に物を捨てようということにしたが、出るわ、出るわ、ゴミ置場として空けた駐車場1台分がすっかり埋まってしまって、…

太田肇『「見せかけの勤勉」の正体』(2)

成果主義が成り立つのは単純労働の世界? とはいえ、もう少し余計なことに気を取られることをセーブできたら、もっとチャカチャカ仕事は進むだろう。 だが、これは本人だから分かることであって、外から見抜くのは容易ではないだろうと思う。まして、単にダ…

太田肇『「見せかけの勤勉」の正体』(1)

ビジネス書はあまり読まないが、タイトルにひかれて買ってしまった。 無茶苦茶、面白いというか、とんでもない例も紹介されていた。 管理強化の行き着く先 この10年ほど、成果主義による管理強化が流行っていて、挙げ句の果て、「社員が外部にファックスを送…

京町家証券化プロジェクト終了

京町家証券化特定目的会社から監査報告書が届き、2010年8月に特定目的会社が無事、解散したこと、残余財産の分配を行うので、その承認のための臨時社員総会を開くと知らせてきた。 京町家の証券化とは、京町家の保全のための資金を証券化により集めようとい…

『都市計画の新たな挑戦』いよいよ組み版(3)

昨日までに紹介した佐藤滋さんの論を僕なりに考えてみたい。 エネルギッシュ!、情熱が溢れる文章 以上、佐藤さんの主張をざっくり要約させていただいたが、エネルギッシュで情熱溢れる文書を伝えることはできない。また中味はじっくり全文を読んでいただき…

『都市計画の新たな挑戦』いよいよ組み版(2)

昨日に続いて佐藤滋さんの力作を紹介しよう。 4 地域協働社会を築く「まちづくり市民事業」 第4節では佐藤さんは次のように主張している。 まちづくりをこれから実際に動かしていくのは、まちづくり市民事業だ。 市民事業が「地域社会に立脚した市民と専門…

『都市計画の新たな挑戦』いよいよ組み版(1)

「地域協働時代の都市計画」 5月14日に紹介した蓑原敬編著『都市計画の新たな挑戦』の組み版が始まった。編集やレイアウトを担当するスタッフも決まり、いよいよ校正作りだ。 今日は、その中でも力作の一つ、佐藤滋さんの「地域協働時代の都市計画」を紹…

高島市新旭町針江まち歩き(3)

湖畔 有機栽培の取り組み 再び公民館に集合し、車に分乗して湖畔に向かう。 今度のガイドさんは女性の前田さんだ。 車窓から見える田んぼを指さして、あれは無農薬、こちらは農薬半減と説明してくださった。 生き物の「ゆりかご水田」といって、今年はにごろ…

高島市新旭町針江まち歩き(2)

川端づくし お寺の川端 これはお家(お寺)の中にある川端。お家のなかにあるので内川端という(逆に、外にあるのは外川端という)。 正伝寺といって、曹洞宗 永平寺直末 近江三ヶ寺ノ一つだそうで、今でも地元の人々に親しまれているという。 亀池 お寺にあ…

高島市新旭町針江まち歩き(1)

京都府建築士会青年部が針江生水の郷の見学会をやっていたので、連れと一緒に遊びに行った。 針江は写真家・今森光彦さんがによる映像詩、NHKハイビジョンスペシャル『里山・命めぐる水辺』の舞台になった美しい景色と生命の輝きに満ちた村だ。徹底したガ…

『都市計画の新たな挑戦』いよいよ脱稿(2)

これからの都市計画の望ましいあり方 昨日紹介した、六つの疑問を踏まえ、西村さんは次の都市計画のあるべき姿を素描されている。 (1)地域の魅力をつくり出す都市農村計画へ 最低限の基準という建築基準法のくびきを脱し、「都市と周辺農村の調和、地区環…