都市計画
ほんとは大方さんのセミナーの紹介をする前に、アップする筈だったのだが、すっかり忘れていた本体の紹介。 順番が逆になって、随分経ってしまったけど、アップします。 どんな本か この本は2000年に出版した『都市計画の挑戦』の執筆者に、蓑原さんに呼びか…
昨日に引き続いて、各地の事例を紹介しよう。 他とはだいぶ様子が違う西宮の事例にも考えさせられる点があります。 練馬区福祉のまちづくり推進条例〜下郡山啄さん 福祉のまちづくり条例は「季刊まちづくり」に初登場ではないかと思う。 そういえば環境関係…
昨日に引き続き季刊まちづくり30号の特集の紹介を続けよう。 狛江市のまちづくり条例〜黒崎晋司さん 僕にとっての注目は狛江市の「まちづくり条例における開発調整システム」(黒崎晋司さん)だ。 これは事前協議の申請から協定の締結までの間に、別途、地元…
3月1日発売の『季刊まちづくり30号』の特集は「地域主権時代のまちづくり条例」だ。 目次は下記の通り。 ●特集 目次 ○論考 市民の政府とまちづくり条例〜五十嵐敬喜 まちづくり条例の展開〜野口和雄 Q&A 地域主権時代の条例のあり方を問う〜Q編集部、A…
昨年、『撤退の農村計画』という本を出して、随分話題になったが、五十嵐敬喜さんが『季刊まちづくり30号』で書いているところによると、限界集落どころか、「日本の集落や地方都市の多くは、今後廃墟になっていく」のだそうだ。「そこに住む人たちが望む限…
日本の都市計画制度の課題と備えるべき要件 マクロの観点から〜集約型都市構造の形成 大方さんは現状を日本型スプロール現象と呼び、指弾している。 日本の都市計画制度は、ニュータウンなどの大規模なプロジェクトをのぞけば、開発側に計画的に街をつくるメ…
さて、今日は大方さんの「まちづくり条例による国際標準の計画制度」を簡単に紹介しよう。 持続可能な都市空間 大方さんは前著『都市計画の挑戦』では「1章 都市計画、土地利用・建築規制はなぜ必要なのか」で、都市計画の必要性を次のように論じておられた…
『都市計画根底から見なおし新たな挑戦へ』は近代都市計画を脱構築し、閉塞を打破しようという本だ。 だが、残念ながら改革は天から降ってきそうにはない。 政権交代前に都市計画法の改正を準備していた国交省の石井喜三郎氏へのインタビューをした八甫谷氏…
地区まちづくりの主体は、広域計画の主体は 次は深川光曜さん(京都市)と瀬田史彦さん(大阪市立大学)、酒本恭聖さん(川西市)の質問にうつった。 それぞれ話題は違うが、結局の所、地域主権の都市計画なんて本当にできるのか。地区の住民や、自治体、広…
9月6日の蓑原さんのセミナー「都市計画の新たな挑戦」の記録草稿がようやくまとまった。 忙しかったとか、いろいろ言い訳はあるが、途中にあった食旅のセミナーのまとめは一日で終わったので、やっぱり難しかったということだ。(リムボンさんのセミナーの…
昨日までに紹介した佐藤滋さんの論を僕なりに考えてみたい。 エネルギッシュ!、情熱が溢れる文章 以上、佐藤さんの主張をざっくり要約させていただいたが、エネルギッシュで情熱溢れる文書を伝えることはできない。また中味はじっくり全文を読んでいただき…
昨日に続いて佐藤滋さんの力作を紹介しよう。 4 地域協働社会を築く「まちづくり市民事業」 第4節では佐藤さんは次のように主張している。 まちづくりをこれから実際に動かしていくのは、まちづくり市民事業だ。 市民事業が「地域社会に立脚した市民と専門…
「地域協働時代の都市計画」 5月14日に紹介した蓑原敬編著『都市計画の新たな挑戦』の組み版が始まった。編集やレイアウトを担当するスタッフも決まり、いよいよ校正作りだ。 今日は、その中でも力作の一つ、佐藤滋さんの「地域協働時代の都市計画」を紹…
これからの都市計画の望ましいあり方 昨日紹介した、六つの疑問を踏まえ、西村さんは次の都市計画のあるべき姿を素描されている。 (1)地域の魅力をつくり出す都市農村計画へ 最低限の基準という建築基準法のくびきを脱し、「都市と周辺農村の調和、地区環…
『都市計画の新たな挑戦』 5月14日に紹介した蓑原敬編著『都市計画の新たな挑戦』の西村幸夫さんの原稿が届いた。 これで原稿が揃った。いよいよ初校づくりだ。 この本の狙いについては編者の蓑原敬さんがインタビュー「『都市計画の新たな挑戦』を語る」…
連続ワークショップの2回目、最後は山本一馬さんから都市計画教育について提案があった。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案06.都市計画に都市計画教育を位置づける デンマークから日本を考える 最初に「官僚たちの夏」のオープニングシーンの紹…
連続ワークショップの2回目、松原さんの報告を紹介しよう。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案17.密集市街地の路地へ対応する 松原永季さんからは自らが取り組まれた駒ヶ林を事例に、密集市街地への取り組みについて報告があった。 阪神・淡路大…
連続ワークショップの2回目は泉さん、松原さん、そして山本さんの報告だった。 議論も盛り上がり、濃密な時間だったのではないかと思う。 次回は8月4日(水)。是非、参加ください。 提案18.市民提案の活発化に向けた都市計画提案制度見直しを行う 泉英明さん…
一昨日に続き、『広域計画と地域の持続可能性』から印象に残った話題を紹介したい。 活性化の前提が変わってきている 3章「地域活性化と広域政策」で、瀬田さんは活性化が目ざすところが、「人口増加、発展、浮揚」から、「維持、持続可能」へ変わってきて…
「東大まちづくり大学院シリーズ」が出来たわけ 東大まちづくり大学院は2007年にはじまった社会人向けの教育コースだ。シラバスや教授陣、公開講座や連続シンポジウムの質はさすがで、いずれそれらの成果を出版して頂けないかと、コース長の大西隆さんにだい…
連続ワークショップとは 『季刊まちづくり』26号の特集「地域づくりの視点から都市計画制度に提案する」の筆者による報告と討議を行う連続ワークショップが始まった。 第1回は下記の内容だった。 特集全体の解説:米野史健※ 提案24.時限的な規制の方策を組…