[]橋下さんの風俗発言とRAA(国策売春会社)

 洗濯機が壊れた。
 修理に来てもらったら、「これはあきませんな」「部品もないし、あっても10万はかかります」「買い直した方がいいですよ」という有り難いコメントと、3000円の領収書をおいて帰っていったそうだ。
 当時、奮発して買ったドラム式。まだ10年も経っていないのに "(-o-;)

 後継機を探したのだが、なぜか、少しずつ大きくなっている。洗面台を大きくするため、洗濯機置き場はギリギリにつくってしまっていて、スペースに余裕がない。納まるかどうか微妙なところ。ああだ、こうだと測っているうちに、半日潰れてしまった。
 最後に、ヨドバシに行って、相談すると100円で事前確認をしてくれるという。しかも、注文はしてもしなくても良いそうだ。さっそく頼んできた。

 ところで、橋下さんの「沖縄」「風俗」発言が問題になっている。これを聞いて思い出したのが特殊慰安施設協会(RAA:Recreation Amusement Association)のことだ。昔『マッカーサーの二つの帽子』という本を読んで知ったのだが、日本政府は戦後真っ先に占領軍に女を提供する準備にはいり、売春のための国策会社をつくったという。

 その目的は「国体を護持し」「良家の子女を守る防波堤」となることだった。「長い間女に接していない兵隊は、動物的要素を持っている。それなら猛獣は檻に入れて飼い慣らす必要がある。また来たりくる客には、十分に望みを達せさせ、満足させて帰すのが礼儀というものだ」(坂信弥)。誰かと発想は一緒だな。

 こんなことは当時の日本としては当たり前だったかもしれないが、同書によれば、ドイツでは民間の売春はあったけれども、国策としての売春はなかったという。フランスはアメリカ軍歓迎のための慰安所を設けたが、アメリカ軍に拒否され、従来からの慰安所に出入りしてもらうことになった。占領軍占用の慰安所を国策で設けたのは、どうも日本とエジプトだけだったそうだ。

 なお、この政策の実現の先頭にたった坂信弥警視総監は、なかなか発想が豊かな人だったようで、昭和11年に鹿児島県警察本部長に赴任したおりには、後に特攻基地となる鹿野の航空部隊のための慰安所設立に手を貸している。1万坪の敷地の真ん中にダンスホールを作り、そこでビールをのみ、ダンスをさせ、気が合えば別室へというインスタント恋愛方式を考案したそうだ。のちのRAAも大規模なダンスホールを運営している。

 こういう過去があるから、ダンスをすると淫らだ、まして夜中に怪しからん!という風営法があるのだろう。そういえば、夜中にダンスの取り締まりが始まったのも、最近では大阪からだったような・・・関係はないだろうが。


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マッカーサーの二つの帽子 (講談社文庫)