『小布施 まちづくりの奇跡』


 今日は葵祭だった。急ぎの用で河原町を渡ろうとしたのだが、行列にぶつかってしまった。
 カメラも携帯も忘れたし、狭い歩道の人波に巻き込まれ人しか見えなかった。せっかくの雅を写真で紹介できないのは残念。


 ところで川向正人さんの『小布施 まちづくりの奇跡 (新潮新書)』を読んだ。
 2005年から小布施まちづくり研究所長も務める東京理科大建築学科の教授だというので、期待して買ったのだが、僕の趣味ではなかった。
 小布施には感動のドラマがあるのだろうと思いこんで買ったのだが、全く違った。たしかに帯には「景観の修復でまちはよみがえる」とあり、そでには「伝統的な町並みに固執しすぎない。とはいえ、まちの歴史をまったく無視した再開発でもない・・・・・少しずつ景観を修復して、まちをつくってゆく」とあるので、ちゃんと読まなかった僕が悪い。
 小布施はきれいだし、話題になった栗の小径は気持ちが良い。でも、空間の話だけではつまらない。それに伝建地区との違いを強調するのもヘンだ。だんだん辛くなって読み切れなかった。
 新書にしてはえらく堅いという印象。まるで○×出版社の本みたい・・・・。
 でも、図面や写真はちゃんと載っているし、建築の学生さんには良い本です。きっと。
 それにアマゾンでは結構売れています。