京都・国際音楽学生フェスティバル最終日

 今日はロシアと日本。
 ロシアから参加したトランペットの人は、巧かった。だけど、熊蜂の飛行はやっぱりピアノ版が良いと思う。トランペットでは音が残って切れ味がにぶい感じがする。
 日本からはピアノとチェロが参加。平井康三郎の幻想曲「さくら」はピアノで琴のような味を出していた。黛敏郎無伴奏チェロのためのBUNRAKU。チェロをまるで三味線や義太夫節のように響かせているのだそうだけど、ここまでやる必要があるのだろうか。ただ、そばにいた海外から来た学生は、思わずブラボーって反応だった。


 第三部はフィナーレ。400人程度の会場に、100人ぐらいのオケと合唱団が並ぶ。
 だから、いやでも迫力は出るが、バランスが難しいだろうと思う。気をつけないと、特に後半のオペレッタのアリアや二重唱では、ソロのソプラノとテノールが貧弱に聞こえてしまう。
 ウィーンから来た学生の指揮者は、そこのところを結構うまくこなしていた。
 それでも最初はイマイチだったが、ソプラノのチメラーさんもだんだん興にに乗ってきて、最後は盛り上がった。
 実に楽しい5日間だったが、終わってしまった。来年が待ち遠しい。