東京見物

 21日は東京出張だった。
 写真は仕事の合間にみた東京。






 Tさんを訪ねたあとに宮下公園を通る。なんでも区がネーミングライツをナイキに売り払い、ナイキが運動施設をつくるということだが、公園はみんなのものだと反対運動をしていた。最近、アートでまちづくりが盛んだが、こちらはアートで反対運動。アーティストレジデンスもやっているらしい(1列目)。 


 その後、Mさんに合いにアークヒルズへ。写真はサントリーホールの横の階段と、アークヒルズの広場。宮下公園とは全く違う小ぎれいな東京(2列目)。


 そしてC社の打ち合わせに渋谷東急のそばの円山町へ。写真は隣接する百軒店(ひゃっけんだな、3列目左)。
 岡本哲志さんの『江戸・東京の路地』によると、ここは関東大震災の後、中川伯爵邸の敷地をまるごと開発して、映画館や劇場、演舞場がつくられたという。「発案者には新吉原のイメージだけではなく、明治期に人気を博した観工場(かんこうば)のイメージが」あったそうだ。それは今日の百貨店に似た商業空間だったという。
 その後、世田谷に陸軍部隊が駐留し、隣の円山町花街が活気づき、その影響で盛り場化したという。今もラブホテルや無料風俗案内所、エッチ下着の店がやや寂しげに並んでいた。
 そして渋谷はハチ公前。ここで待ち合わせするのをT2さんが嫌がったのも頷ける。凄い人出。外国からの旅行者がハチ公前で踊りながら記念ビデオを撮っていた(3列目右)。


 最後はスペイン坂(4列目)。昔、吉野国夫さんが絶賛していたという記憶がある。
 ところで、吉野さんが書いた『タウンリゾートとしての商店街―都市を変える5つの提案』は今、眺めても都市の商店街の一つのあり方をきちんと示していると思う。いや、今ならもっと理解者は多いだろう。絶版になってしまったのは何とも惜しい。(ただし、アマゾンで1円で売っている。1円はちょっと悲しい)。

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