京都・国際学生音楽フェスティバル4日目

 今日はイギリスとイタリア・デイ。
 イギリスはB.ブリテンヴォーン・ウィリアムズの歌曲。昨日のトマス・ハンプソンにちょっと似ているテノールの学生がピアノの伴奏で歌った。これも暗い歌詞が多い。
 そしてシーマネックの「スクリーミングリィ ストリート ワンダフル フラワー」。
 世界初演というか、この音楽祭のために学生に作曲を委嘱されたものだ。歌詞はE.E.カミングス。歌詞は実験的作風なんだそうだが、さっぱりわからない。しかし曲はやや聞きやすかった。
 数年前、この音楽祭で聞いた「深海魚のため息」(だったかな?)ほどの驚きはない。


 次はイタリアのジューリオ・ルッザのピアノ。
 アンコールで弾いてくれたブゾーニの『トゥーランドットの居間』(Turandots Frauengemach Intermezzo)は、グリーンスリーブスのメロディがところどころ入っている面白い曲だった。


 合奏にはイギリスとイタリアのピアノの学生に、日本の中桐望さんとロシアのミハイロヴナ・カーメニエヴァさんが加わっての、八手連打や2台ピアノだ。
 惑星の小川典子田部京子の2台ピアノ版をNHKで流していたことがあり、録音して何回も聞いたことがある。でも、学生とはいえ、生はやっぱり良い。それにロシアの人が大げさな身振りで面白かった。中桐望さんもまけじと身体で表現していた。イタリアのルッザ君はちょっとおとなしくて、音は綺麗だけど呑まれていたかも。