大阪の水道水がペットボトルに

10万本を売った「ほんまや」


 大阪市水道局が水道水をペットボトルにつめて、地下鉄の駅で販売するという。
 名付けて“ほんまや”。大阪市の高度浄水処理水を加熱殺菌した水だそうだ
 東京水というのを東京で売っていると聞いた時もたまげたが、大阪でも遂にやりだした。


 大阪の水道水は平成12年3月に政令指定都市では初めて高度浄水処理水の100%市内全量給水を開始したという。だから、それなりに綺麗なのだろうが、なにしろ昔は「まずい」というので有名だった。
 それが昨年はイベントの効果で10万本売れたという。


 頑張れ!と言いたいところだが、若干不思議なのは、それなら駅の水道水を水筒なり、あいたペットボトルに入れれば良いじゃないか、ということ。ペットボトルだけ売って、欲しいだけ持ってけ、って感じのほうが潔くないか。

飲み比べで、ミネラルウォーターに勝った京都の水道水

 ちなみに、京都の水道局は高度浄水処理はしていない。異臭については」粉末活性炭で処理しているが、根本的にはびわ湖の水質改善が必要と2001年策定のマスタープランには書いてあった。


 ただ、聞いた話だが、蹴上げ浄水場でのイベントで、京都の水道水と、国産のミネラルウォーターと、外国産のミネラルウォーターを、どれがどれだかわかないようにコップに入れて、訪れた人に飲み比べてみてもらったところ、水道水の圧勝だったそうだ。


 また、地下鉄で一時期、ミネラルウォーターは水道水のウン万倍のCO2を使っている、地球に優しいのは水道水と宣伝していた。
 なにしろガソリンより高いというミネラルウォーターだ。まずいのに、よう買うね?と思うが、どうだろうか。

(写真は大阪市HPより)。