楽町楽家・杉崎家コンサート

杉崎家



 町家で、「味わい、聞き、食べる」「探す、学ぶ、見る」イベント、楽町楽家が始まっている。友人の杉崎夫人の家でもイベントがあるというので訪ねてみた。


 いわゆる旗竿敷地の奥にあって、玄関までの路地がいかにも良い感じだ。
 誰もがそう思うからか、写真展の空間に早変わりしていた。
 町家の内部も紹介したいが、どうもイヤらしい。室内撮影禁止とある。トイレも使わせてくれない。どこがオープンハウスやね。ブツ、ブツ・・・。



 奥の坪庭と玄関はガーデニストの藤津紫さんが飾り付けていた。ハンモックみたいなものを使った坪庭は「Book of Love」というテーマ。昔から庭や里を彩る懐かしい植物を使っているという。
 路地には火鉢を使ったメダカの水槽?。よく見るとメダカが泳いでいるのだが、見えるだろうか。なんでも植物が酸素を供給し、メダカが不純物を食べるので、水替えは特に必要がなかったそうだ。

"ROZI"JAZZ 富樫拓馬(ベース)、西村有香里(サックス)

 ヴォーカルのおみえどんが急遽出演できなくなったとかで、サックスとベースだった。
 JAZZは滅多に聞かないが、ベースの音が心地よい。サックスもわりとおとなしめで、眠気を誘う。うとうととしながら聞いていた。
 眠ったはずはないのだが、唯一、知っているはずのサマータイムを聞き逃したようだ。気づいたら「サマータイムでした」と言っていた。


 今年の楽町楽家のメイン・シンポ6月12日の「進化し続ける京町家」では 「音楽を通して町家の持つ文化的魅力を」検証するのだという。
 小さなホールでありがちな響きすぎ、音のバランス崩れが町家はおきにくいと思う。会場でも赤ちゃんは良い演奏だと眠るんだと言っていたが、心地よい響きに身を任せるのは至福だ。
 ベースやサックスを町家にもって来たのは杉崎家の慧眼だと思う。


 そのほか「6/4(金) 暗闇カフェ〜前川サチコのゆとりミュージック〜 」とか「6/12(土) 魔界怪談会<怪談社、中山市朗> 」が面白そう。
 ゆけないのは残念。


○楽町楽家2010イベントページ
http://www.kyomachiya.net/rakumachi/10/10event_6.html