裏寺町のマンション反対、立誠小学校、BaoBab
裏寺町のマンション反対
京都国際舞台芸術祭のフリンジ企画とかで立誠小学校で公演があったので見に行った。
途中、裏寺町の路地を通ると、お寺の前に「宗教的雰囲気を壊すマンション反対!」といった看板が出ていた。
昔、映画館やモーツアルト(ケーキ屋さん)、タワーレコードなんかがあったビブレの建物を、マンションに建て替えるのに反対しているらしい。
たしかに31mは高いと思うが、理解しにくいのは、なんで映画館が宗教的雰囲気によくて、マンションはダメなのか、だ。
「高層マンション断固反対」のバーナーが見える写真の奥にうっすらと写っている建物が旧ビブレの建物だけど、このとおり清逸な宗教的環境とは言い難い。裏寺の路地のあたりはちょっと違うが、WIKIPEDIAにも「寺町通沿いの寺院の境内が、縁日の舞台として利用されるようになり、裏寺町通にも見世物小屋や芝居小屋が見られるようになった」とあるように、このあたりは結構賑やかなところだったという。
だから、宗教的雰囲気を壊すというのは、騒がしいからダメということではなさそうだ。
ひょっとすると、賑やかな物は、少々世俗的にすぎてもいいけど、マンションみたいに「日常」を持ち込まれちゃ困るということだろうか。
京都新聞の記事
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20120829000133/1
WIKIPEDIA 裏寺町
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%8F%E5%AF%BA%E7%94%BA%E9%80%9A
立誠小学校
この小学校は高瀬川沿いの繁華街のど真ん中にある。先ほどの裏寺町なんかもふくめ京都の繁華街を校区とする由緒ある学校だが、93年に都心の児童数減少によって高倉小学校に統合され廃校になった。そのため周辺が風営法の適用がはずれて風俗が増加。大問題になって、2005年にたしかクラブ活動の部室を設けて教育施設にし、再び風営法を適用したという経過がある。
いまは周辺のまちづくりの拠点となっていて、イベントの会場にもなっているというわけだ。
今日、使われていたのは講堂。正面入り口からはいって、舞台に設えられている空間をつっきって奥の座席に行くという形になっていた。遅れてきたら入れない、不便な設えだと思ったが、そのかわり、山場では正面入り口を開け放して踊り手が登場するといった演出ができるというわけだ。
BaoBab 『〜飛来・着陸・オードブル〜』
「作品毎にダンサーや役者の垣根を越えた人材を募り、経験の有無や得意不得意に関わらず集まった人をみな踊らせてしまう大胆なダンスの扱い方が特徴」と書いてあったので見てみたいと思ったんだけど、一目見るなり、うーん、からだが出来ていないんじゃないか、って思ってしまった。
京都の劇団ではなかったのも残念。どちみちなら、地元の劇団を応援したい。
プログラムには「京都の地は本当に温かいです」なんて書いてあったけど、京都は素人芸を見せに来る所じゃないぞ、と突っ込みを入れたくなる。これで2500円は高い!。
とはいえ、70分、ずーと踊り続けた体力はたいしたものだ。からだが出来ていないなんて書いてしまったが、間違いでした。
それにフィナーレのカルメンにあわせたダンスはよかったから、単に僕が曲についていけなかっただけかもしれない。なにも高く飛んだり、猛スピードで回転するのがダンスじゃないんだから・・・
ところで同時にセリフもあるんだけど、ほとんど意味不明。これなら先日のリア・ロドリゲスの舞台の「奇声」のほうが良かった。
ただ、唯一、物語になっていたのが、田中美希恵さんの抹茶好きの小話。落ちは京都の抹茶のお菓子。東京に売っていないので、京都まで買いにきたのに200円で、こんなに小さい!ってのは実感がこもっていたとワイフが喜んでいた。同じような思いをしたそうだ。ただ調べてみると一つ120円だった。それでも充分に高いけど。