京町家再生の拠点・斧屋オープニング

WMF資金で再生された町家再生の拠点

 今日は京町ネットの活動拠点、斧屋のお披露目ということで、覗いてきた。


 斧屋は釜座町の町家(ちょういえ)。
 町家(ちょういえ)は町の集会所みたいなもので、普通は町内会が所有し、会合や地蔵盆などに使われている。


 釜座町の町家(ちょういえ)は空き家になっていたため、その保全、活用について頭を悩まされていたという。そこに、京町家(まちや)再生研の小島さんから、修復費用にワールドモニュメントファンドの助成をあてること、そのため京町家作事組に貸し京町家再生の拠点として活用することなどが提案され、今回の修復事業が実現した


 今後は、作事組が借り事務所をおくが、それとは別に京町家再生の拠点として様ざまに活用するとともに、本来の町家(ちょういえ)としても使われるという。


 それにしても20万ドルだったか25万ドルだったか忘れたが、まとまった助成金を出してくれるのは、さすがにアメリカの財団だ。京都の金持ちも少しは見習ってほしいものだ。


 出来たばかりだから、京町家netの活動メンバーもノリノリで、当面は中心メンバーが日替わりで詰めて来客に対応してくれるという。
 いままで、忙しくて視察や探訪にそうそうつき合ってくれなかった人の話が聞けるのだから、これはお値打ちかも。


 また常駐している作事組事務局の方は英語がバリバリだから、英語圏の人も安心だし、日によってはイタリア語も対応できるそうだ。


 少人数ならフラット訪れても良いし、より充実した説明を希望するなら事前に電話をしておくと安心。


 町家改修の蘊蓄を聞きたい人には、お薦めのスポット。
 メンバーの熱が冷めないうちに一度、覗いてみたらどうだろうか。
 連絡先は京町家ネット(http://www.kyomachiya.net/



 
 

根引き松


 ところで、その斧屋にも飾ってあったが、京都の門松には根がついている。
 写真のように和紙で包み紅白の水引で水引で結び、針金で門に縛り付けてある。


 「なんで」と作事組の末川さんに聞いてみたが、謂われは知らないと言う。

 インターネットでは「根付きの松は、その昔、貴族たちが早春の野にあそんで根の付いた松を引いて無病息災を祈った「子の日の遊び」に由来するともいいます。根が付いていないと、年神さまが降臨した時に、そこから落ちてしまわれるのだとか・・・ホントかなぁ?」
http://kusyami.com/today/070101.html)という説明があった。


 落ちてしまうって!? ほんとに、ほんとかな?


 ところで末川さんが改修した光安という小料理屋さんは、できた当初は気軽にいけたのだが、最近ミシュランに載ってしまって、予約で満杯だそうだ。
 根引き松より作事組グッズのほうが縁起が良いかも・・・・