西部講堂&日仏学館

 久しぶりに西部講堂に行ってきた。もう何十年と中に入っていなかったように思う。



 イベントは『関西クィア映画祭2012』。「タイヘン×ヘンタイ」をキャッチコピーに、「性のあり方は多様だ。私たちは生きていける」というコンセプトの映画祭だ。
 見たのは「網タイ・ダンサーズ」。プログラムでは「殺人事件に巻き込まれてしまったバーレスクダンサー、トリクシーとスーリー。(スーリーの実家に)落ちのび、(その)街でダンサーを集い、街中を熱狂させるが・・逆境でも明朗快活なふたりの運命や、いかに!?」と粗筋が紹介されていた。
 クライマックスは、ダンスの成功に浮かれスーリーの実家で抱き合っているところを、スーリーのお母さんに見つかってしまって、「レズビアンを育てたつもりはない。育て方を間違えた。もう娘でもない」と放り出されたあと、お母さんが楽屋を訪ね、やっぱり愛していると抱きしめるところ。映画の最後には二人に復讐にきたギャングも捕まり、なぜかハッピーエンド。まあ、まあ楽しめる映画だった。
 ワイフも趣味ではないだろうに居眠りもせずに見ていた。さすがに年季が入った西部講堂。ゴージャスな椅子のホールと違って、寝るに寝れなかったとか。


 

 隣の旧日仏学館、今はアンスティチュ・フランセ関西というところでは、マルシェをしていた。10人ほどで、さまざまな太鼓を打ち鳴らしながら練り歩くパフォーマンスが賑やかで、面白かった。
 フランスというと室内楽とか、シャンソンといったイメージなんだけど、まるでアフリカの音楽のように聞こえた。音が大きすぎたのか、途中からパトカーが来た。昔、文化祭で大音響で夜中までやっていたら、学生部に呼び出されたことを思い出す。
 今日はパフォーマンスも終わりかけだったし、警官も終わるまで見守っていた。平和だ。