TPP
日曜日にテレビをつけたら前原誠司さんがTPPと農業の関係を話していた。
「TPPで日本の農業がダメになるというより、それ以前に農業は死にかけている。担い手が高齢化し、米に限れば平均70歳だ。だからTPPをきっかけに再生に取り組むことが大事だ」といった趣旨だった。
TPPは残念ながらちゃんと勉強出来ていない。
だけど、この議論は筋違いだと思う。
TPPが農業に悪影響を与えるというのであれば、それを相殺し、悪影響を超える政策をTPPとセットで打ち出すべきだろう。
そうせずに、良い機会だから頑張れ!はないだろうと思う。
一部では迷惑料みたいな一時的な補助金でなだめようという、いつもの手口がまた繰り返されそうとの報道もある。これは、誰にとってもマイナスではないか。
日本に農業が要らない、あるいは再生の見込みはない、というならそう言うべきだし、再生に取り組むべきというなら、TPPがあろうがなかろうが、取り組むべきだろう。
これは当たり前のことじゃ、ないだろうか。
追:
ついでながらTPPで農産物の輸出を伸ばせば農業が生き残れるとう議論も、怪しいと思う。
農産物の輸出は2006年で加工品を含めても2000億程度しかない。
倍増計画が進められており、多少、効果があったようだけど、原発事故で大変なことになっている。
輸出を頑張るのも大いに結構だけど、規模としては直売所の1兆円のほうが遥かに大きい。
やはり国内市場が勝負どころだと思う。
(おわり)