ギリシャ危機

 今朝、3日の朝のBSニュースは、各国ともトップはギリシャ危機一色だった。
 なんでもギリシャEUと合意した対策を、否決される公算が高い国民投票にかけることになったために、ギリシャも大変なことになって、EU各国も大迷惑、ひいては世界も大変なことになるそうだ。


 詳しいことは知らないが、不思議な話だと思う。
 それほど大変なことになるなら、なぜギリシャの人々が拒否する可能性が大きいのだろうか。ギリシャの国民はよほどバカか、無責任だと思っているのか、それとも対策がギリシャ国民にとって公正ではないと内心思っているためなのか。さっぱり分からない。


 言ってみれば借金返済のために私的整理をするか、夜逃げするかを決める前に、家族会議をするようなものだろう。
 とーちゃんが決めてきたらから従え!と言ってもいまどき通るまい。
 しかし、どんなに厳しい条件でも、それが公正なもので、再建の希望があるなら、イヤだ、見たくない、いずれ何とかなるサ、となるのだろうか。

 普段は民主主義を高らかにうたう西側各国首脳やマスコミが、何を信じ、何を信じていないかが、垣間見えた気がする。


 ところで、日本はギリシャ以上の借金まみれ。将来、同様の事態になったとき、EUのような枠組みはなく、アメリカも中国も助けてくれるとは思えない。
 債務の大部分は国内だというから、「自ら身を処す」となれば仕方がないが、たいしたことはないことでも、針小棒大に騒ぎ立てて利ざやを稼ぐのが国際金融だ。あいつらの餌食になるのだけはイヤだ。


(おわり)