風俗店規制と景観保全

 文教施設の200m以内で風俗案内所の禁止を定めた京都府「風俗案内所の規制に関する条例」の施行1周年ということで、京都新聞にレポート記事が載っていた。

 記事の趣旨は、無料案内所はなくなったが、キャッチと呼ばれる路上での集客が増えたというものだが、そのなかで


 酔客の宇治市の男性(46)が「案内所は明朗会計だったが、今はぼったくりが怖くて知らない店に入れない」と語るように不満も聞かれた。だが、まちの景観を守る立場から好意的に受け止める人は多い。京情緒を代表する繁華街で、けばけばしい色のネオンは確かに減っていた。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111101000070
と書かれていた。
 これは話が違うじゃないかと思う。
 景観が問題なのならシックな案内所をつくれば良いだけのことだ。


 景観を理由に職業の自由が束縛されるわけではない。
 実際、文教施設から200m以上離れれば営業が可能だが、その際も「性風俗営業を表すもの又は性的感情を刺激するものの基準に該当する図画等」を飾ってはいけないとか、内部に飾った風俗のお姉さん達の写真が見えるようにシースルーにしてしてはいけないとはあるが、ケバケバしくしてはならないとは書いていない。


 この条例の可否は別として、なんでも「景観のため」と言いふらすのは止めて欲しい。


○条例解説
http://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/seitai/huzoku/index.html