シャープのビデオの修理


 調子が悪くなったビデオの修理を頼んだ。


 ビッグカメラの5年補償に入っていたので、無料で直してくれたのは良いのだが、代わりにテレビが映らなくなった。
 立ち会っていたワイフが「困る」というと、いろいろといじり回したが直らない。むしろ、どんどん映る局が減っていく。最後はNHK京都と京都テレビしか映らなくなってしまった。


 「そんなん困る」というと、この分波器や分離器、その他、その他がデジタル対応じゃない古い機器なので、今まで映っていたのが運が良かっただけだとか、いろいろと難しいことを言う。めんどくさくなったワイフが「分かった。ダンナに直してもらうと」といってお引き取りいただいたそうだ。


 「そんなん困る」よな。なんで僕が直さなきゃいけないんだ。
 「そうか、古いのがいけないのか」と接触が怪しくなったあたりを締め直したり、取り替えたりしてみたが、たいして改善しない。ああ、こりゃもうダメだなと、デジタル対応の新しく買う器具を確かめるために、配線を見なおすと、なんと、テレビもビデオも、UVとBSが逆に刺さっているじゃないか。「なんやね、これは!」。

 
 配線し直すと直すと、どの局も映るようになった。
 

 「それにしても、日本の技術はどうなっているの? こんなんじゃ、原発と一緒じゃない」とワイフ。
 まあ原発と違ってこけても人が住めなくなるわけじゃないとはいえ、情けない。


 確かに、配線を真逆にしても、映る局があるとは知らなかった。
 だけど、プロなら、それぐらいちゃんと勉強しておけ!


(おわり)