室町通りの町家

 僕の家から会社に行く途中、室町通りには少し町家が残っている。
 そんなポツ、ポツと残る町家の中に、いくつか新しい形で活用されているお家がある。


 たとえば、下の左の写真はアミタ持続可能経済研究所の京都事務所。なんだか怪しげな名前だなあと思っていたのだが、大和田順子さんの『アグリ・コミュニティビジネス』に、アミタが栃木県で経営している「森林ノ牧場 那須」が紹介されていた。
 京都でも「森林ノ牧場 丹後」や「京丹後市エコエネルギーセンター」をグループ企業が展開しているそうだ。


 面白そうなので、一度、話を聞きに行くことにした。



 


 上の右の写真と下の2枚は、アミタ持続可能経済研究所から数軒離れたところにある「うさとの森」京都店。
 これは確か一昨年ぐらいにオープンしたのではなかったかと思う。オープン前、たまたまデザイナーぽい人が、女性を引き連れて入っていくのを見たことがある。


 こんなところで商売が成り立つのだろうかと思ったが、まだ潰れずに頑張っている。なんでもタイ産の自然素材を活かした服を売りにしているそうだ。



 


 イベント紹介のビラが置いてあったが、「MQ(マクロビオティック)大学in京都」とあって「自然や宇宙のリズムと共鳴する」とか、「酵素を使ったプチ断食」とか、ディープだ。


 いずれも、京都に来てビルに店を出したんでは、コンセプトを疑われる商売だろう。
 コンセプトに沿って、町家を使ってくれるくれることは大歓迎だ。


 次は、丸太町を渡って少し西にいった新町に入ったところにある同志社の出店。教育と地域貢献のために5年間限定で借りたと聞いたので、そろそろ終わりの筈だが、その後、どうするのだろう。


 同志社は、御所の東側、今出川近くにも町家を借りていて、種々の実験的な活動をしていた。僕の連れも、そこの英語教室に行っていた。



 


 ところで右は同志社の旗。
 なんだか、どこかで見たような気がしないだろうか?
 映画なんかで簡略化して描かれた放射線マークに似ている。ただし、上下は逆。


 同志社は校歌が映画カサブランカのなかでドイツ軍がうたっている「ラインの守り」という歌だということは昨年末に書いた
 つくづく変わった趣味の大学だと思う。


(おわり)