火の鳥・春の祭典(ALTY芸術劇場)

 アルティ・ダンスカンパニーの第9回公演。
 アルティ・ダンスカンパニーは登録アーティストが年に一回公演するという試みで、望月則彦さんが芸術監督を務めている。
 いままで何回かみたけれども、どうも難解で、スカッとしたところがなくて、敬遠していたのだが、今年は春の祭典火の鳥という超メジャーな演目なので見てきた。
 驚いたことに満員で、階段に座ってみる人もいるほどの盛況だった。
 火の鳥はオルガン(テープ)と打楽器の演奏。
 アルティは生音はいいのだが、スピーカーからの音は劇場いっぱいに広がりにくくて、左右のいずれかからしか音が聞こえないことが多いのだが、今回はうまくひろがっていた。加えて打楽器の生音が迫力があり、群舞も盛りあがって、アルティで今までみたダンスでは1、2位の満足度。
 春の祭典はピアノ連弾。頑張っているのは分かるけど、やっぱり音が貧弱。踊りも単調で、後半は厭きてしまった。
 ところでALTY芸術劇場はアルティの主催事業で、プレトークや抽選会、交流会もセットにした試みだ。僕も先回のチェロアンサンブルではTシャツがあたった。こういうお祭り気分の試みは、良い。