遅咲きのヒマワリ(4) 地域おこし協力隊

 遅咲きのヒマワリ、今日は藤井順一が満を持して提案した商店街を復活させるための企画に商店主たちが反発。「東京もんの意見を」と水を向けられた丈太郎が脳天気に「ゆるキャラでも」というと採用されてしまう。順一はいたたまれず、丈太郎は困惑・・という、ありそうで、なさそうな展開で始まる。

 その後はそれぞれの煮え切らない恋愛模様が続く。根暗な松本君は突然、脈絡なく、二階堂さんに抱きつくし、二階堂さんのお姉さんは、妹への対抗意識が高じて不倫を匂わせ、次回予告編では不倫相手のベッドのなか。(←★これ間違い。ベッドのなかにいたのは、今井春菜(木村文乃)さんでした。島田さより(国仲涼子)さんがちょっと心を寄せているのは順一さんでした。)。

 常に元気だった順一さんが、今日は沈んでしまうなど、なんだか冴えない話が続く。
 そのうえ、「地域おこし協力隊」という言葉が全然出てこない。不吉だ。


 ドラマは、なぜか気を取り戻した順一さんが企画書改訂版に取り組み始めるところで終わったが、果たしてどういう修正をするのだろうか。
 順一さんの提案は空き店舗をサーファー向けの素泊まり2000円の宿に改装しようというものだった。
 旅館業法では宿泊施設は「ホテル」「旅館」「簡易宿所」「下宿」に分かれる。順一が考えているのは旅館やホテルでもないし、下宿でもなさそうだから「簡易宿所」なのだろう。
 ところが、この簡易宿所、簡易という名前だが結構ハードルが高く、適当な数の便所や洗面施設、それに銭湯が近くにない限り、入浴施設も必要になる。また店舗から簡易宿所へ用途を変えるには、確か建築確認申請が必要だ。これが邪魔くさい。

 一つの手は布団持参(寝袋持参)にすることで「お宿じゃないよ」と言って旅館業法の適用を免れ、したがって建築基準法上の用途転用もせず、シャワー、洗面の増設ぐらいでお茶を濁す方法だろうか?。ほんとうに合法なのかどうか、グレーな感じだし、どう決着させるのやら・・・。

 それにしても丈太郎君は山のなかで住民の送り迎えをし、祭りを復活し、商店街まで出向いてきて能天気な意見をいうなど、なかなかに忙しい。ドラマだから固いことは言わないとしても、今回は仕事に関しては全くの受け身。最終回までに果たして仕事の意味を見出せるのだろうか?ちょっと心配だ。

(おわり)

○『僕ら、地域おこし協力隊』
本のカバーとHPができました。
http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1316-0.htm
遅咲きのヒマワリに出てくる地域おこし協力隊ってなんだ?
http://www.gakugei-pub.jp/gakugeiclub/chiikiokosi/index.htm