3月のイベント
被災地復興のためのビジネスイノベーション(3.08京都)
被災地のためにビジネスベースでできることを探ろうというシンポジウム。AIDMAにかえてAINAS(Attention Interest Network Action Share)を提唱されている佐分利さんの基調講演のあと、yahooや深仲メッキなどからの事例報告があった。
気になったのは半谷栄寿さんの福島復興ソーラーの報告。東京電力のエライサンだった人で、2億円もの補助金を獲得して太陽光発電をたちあげ、植物工場にも電力を供給し、またこどもたちの環境学習を南相馬で開始するという。
相馬市は福島第1原発の被災地だが、地元に帰っている子どもたちもいる。かれらと全国の子どもたちの交流を目指すのだそうだ。
「低線量の放射線について理解してくださる方々を対象に」とさんざん強調していたけれど、東京電力のエライサンだった人が、中立顔をしてやることだろうか。
地元雇用も交流事業で5名と書かれていたが、少し淋しい。
GNHを語ろうin京都(3.10京都)
日本GNH学会の催しがあったので覗いてみた。
学会とは名乗っているが、GNHを学問的に究めようというより、ブータン友好協会みたいな雰囲気だった。
気になったのはブータンは、これから海外富裕層向けの観光に力を入れるという話。五つ星ホテルなど高級路線への投資も優遇しているという。
バックパッカーは入れない、ブータンの良さを理解してくれる人に来て欲しいと言われていたが、ようはお金が払える人に限るということだ。ブータンの人々もお金が要るんだと言われれば口を挟む余地はないが、王妃様の笑顔が素敵だっただけに、ちょっと悲しい。
ところでブータンへの飛行機便は少なく、かつ1社しかない。そのうえ飛行場はかなりアクロバティックだという。だが、これも考えようだという。講師の一人の戸崎肇さんは、「綺麗な風景や文化があるだけでは観光は成り立たない。あえて言えば、いかに行きにくくするか」と言われていた。
偉いな、と思ったのは援助頼みからの自立を図ろうとしていること。
といってもインドからの援助で水力発電所を建設し、売電で稼ごうということだ。