ミツバチの羽音と地球の回転


 遅ればせながら「ミツバチの羽音と地球の回転」を見にいってきた。
 同志社の寒梅館ホールでの上映会で、一般は1000円。


 同志社関係者は無料ということだし、時間もギリギリになってしまったので、満員だと困るなと思いつつ駆けつけたのだが、ガラガラ。850人の会場に50人ぐらいしかいない。それも僕たち夫婦が若いぐらいで、お年寄りが多かった。


 午後と夜の上映の間に、鎌仲ひとみさんの講演会があったのだが、こちらは、人も多少増え、また少し若返った感じだったが、なにしろ会場が大きいのでやっぱり淋しい。


 鎌仲さんは講演のなかで、「原発は必要悪、しようがない」「事故の恐怖を煽るな」という意識が日本中に蔓延していると憤慨されていたが、事故から7ヶ月を経てもう無関心が広がっているのだろうか。


 原発は経済的に成り立たなくなっているので、ほうっておいてもいずれなくなるという人もいる。それはそうかもしれないが、そんな成り行き任せで良いのかどうか。どうも釈然としない。


 ちなみに、映画は後半が面白かった。
 スウェーデンの例も、風力、ペレットによる地域冷暖房、太陽熱利用など、概してローテクなのが良いし、祝島の人たちの闘いも、昔と比べたら無理がない感じ。特に工事を監視する虹のカヤック隊って命名は実に素敵だ。


(おわり)