原発の安全性
津波は本当に恐い。
一方、原発は本当に困りもの。
いまは批判をすべきときではないと思うが、それにしても、テレビで「原発は安全だ。間違いない。しかし今回は設計の想定外のことだった。安全だというのは設計の想定内なら安全だという意味だ」と言っていた推進派の学者はひどい。危険を指摘されるたびに、そんなことは起こりえないと言ってきたのではないのか!?
そのうえ、2号機の「最初の全露出は、作業員が見回りに出ている間に海水を注入するポンプの燃料が切れ」というのは、どういうことだろう? 危険な作業だからふんだんに人員を投入できないのは分かるが、そういうときのための防護服も、絶対安全な原発だから十分にないのだろうか。(京都新聞、http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110314000103)
とはいえ、これ以上、深刻な事態にならないように祈ろう。
そしてまた、事故がおさまったら、原発の便利さと危険性を冷静に議論をすべきだと思う。
先の専門家も言っていたが、世の中に絶対にはない。(最初から、そう言え!とつい言いたくなる)
一方、車だって、減ったとは言え毎年5000人以上の死者を出している。
これは阪神大震災の死者と同じくらいの数だ。
それでも、車を止めてしまえ!という声はごく少数派。
原発で何万人死のうと、千年に一度の不幸なら車よりはずっと安全だと言える。
そういった考え方をするのか、そんな大規模な被害が一度に起こるのは、たとえ千年に一度でもご免蒙るとするのか、実際の所は難しい選択だと思う。
僕たちは、どちらを選ぶのだろうか。どんなバランスが妥当なのだろうか?