遅咲きのヒマワリ(2) 地域おこし協力隊

 第一話の終わりに出てきた四万十川をまたぐ鯉のぼりは凄かった。
 四万十は美しい。丈太郎が住んでいる家も、とても良い。ドラマを見て、四万十にいきたくなる人が一杯いそうだ。

 第二回は、甲子園出場をかけた県大会の決勝でエースだった松本弘樹君にスポットがあたる。
 彼がアシスタントを務めるリハビリセンターに丈太郎は大河内さんを連れてゆくのだが、かつてのヒーロー、松本君に握手を求める大河内さんを、松本君は拒絶してしまう。そのため、気落ちした大河内さんは「もうリハビリはイヤだ!」と言い出すしまつ。なんでも奥さんをなくした時に「もう田んぼは止めよう」と落ち込んでいたのだが、ちょうど放映されていた決勝戦での松本君の姿に勇気づけられて田んぼを続けられたのだそうだ。

 物語はこの暗い松本君に丈太郎が少年野球のコーチをやってくれと、しつこく、脳天気に迫っていくという展開だった。
 ちなみに松本君は美人有能看護士・森下彩花と同居している。その森下さんは何故か丈太郎のデートの誘いにのってくる。少年野球につきあってもらう約束をとりつけた丈太郎は舞い上がる。森下さんが男と同居していることを知っている二階堂かほりは丈太郎に「騙されないように」と注意するのだが、丈太郎は「二階堂さんも自分に惚れてくれているのか」と誤解する始末。二階堂さんは「男がいる」と忠告する気力もなくしてしまう。
 最後は、丈太郎が松本君を大河内さんのところに連れてゆき、松本君が差し出された手を取り「リハビリを続けましょう」と語りかけ、無事、大河内さんがやる気を取り戻すという落ちだった。
 この松本君を演じた柄本さんはいい。ほんとうに暗そうに見える。
 真木よう子ぶっきらぼうな演技がうまい。
 そして今回は遅咲きのヒマワリも登場。まだつぼみだった。

 ところで、ドラマは現実の地域おこし協力隊と全く違うという意見もあるし、ディテールは結構調べているって意見もある。
 今つくっている地域おこし協力隊の本の原稿では、ほんとうに多彩な人、多彩な仕事が描かれている。
 しっかり取材したら一冊の本になりそうな人も、ちょっと頼りなさそうな人もいて、面白い。
 乞うご期待!
http://www.gakugei-pub.jp/gakugeiclub/chiikiokosi/index.htm