遅咲きのヒマワリ(7) 僕ら地域おこし協力隊

 今日は7回目。面白いけれども笑えない展開になってきた。
 お店がしまってしまうことになった順一は四万十にテーマパークを作る計画を丈太郎に話す。その場では受け流した丈太郎も次の日には「そりゃ、無理だ」「もっと地道に」と指摘。「そんなチマチマやっていても、どうにもならないんだ!」という順一の気持ちが分からない。

 あせった順一は商店街を回り、お店にケチをつけてまわる。「イノベーションというのを知らないのか、お前らは」みたいな偉そうな御託を並べるので、総スカン。「そんなヒマがあったら、自分の店をなんとからしろ!」「イヤ、うちの店のようにならないために言ってるガヤ」と言い返しても相手にされない。

 そのうえ、暢気な丈太郎が商店街でお宝探しをして、「このケーキ美味しいです」とか「このひげ剃り、気持ちいい」みたいに笑顔を振りまくと、すっかり人気者に。それを見た順一はますます落ち込み、お掃除プロジェクトを続ける古民家で会った憧れの人・島田さよりを押し倒してしまう。
 キスして、胸のボタンをはずし、「さあ、やるぜ」ってところで目に入ったのが結婚指輪。硬直してしまう。結婚指輪って、こういう虫除けの機能があるのだと初めて知った。
 そしてラストでは、順一が行方不明に。街を出たのか、まさか自殺!?というところで次回のお楽しみという展開だった。


 ちょっとステレオタイプというか、絵に描いたような展開なのは気になるが、孤独な順一君が良かった。気持ち分かる。浮いているって辛い。でも憧れの人を押し倒しちゃ、いけないよな。
 ところで、どういうオチをつけるのだろうか。じゃれ合っている丈太郎と二階堂さんは進展せず、着実に前進しているのは大河内さんのリハビリだけって感じだ。


 ところで、順一のテーマパークで一発逆転というアイデア、誰もが「いまどきありえない」「バカかこいつは」という設定で、脳天気な丈太郎君にさえ「もっと地道に」と言われる始末だが、一方、選挙の様相を見てみると、「他人便りで一発逆転」みたいな公約が結構人気を博している。
 それこそ、もっと地道に、だけど楽天的にって政党はないもんだろうか?


(おわり)

○僕ら地域おこし協力隊
http://www.gakugei-pub.jp/gakugeiclub/chiikiokosi/index.htm
○出版記念イベント東京(12.14)
http://www.gakugei-pub.jp/cho_eve/1212inak/index.htm