長坂泰之『中心市街地・活性化のツボ』(8)
3事例を紹介したが、なんだか趣味で偏った事例を取り上げてしまったような気がするので、最後に長坂さんの本の目次を紹介しておこう。ただし校正中なので、今後変わるかも知れない点、お忘れなく。
発売は4月だが、3月26日に京都でセミナーを開く。
前日の長浜での全国タウンマネジメント会議や、京都でのセミナーでの先行販売を目指している。
是非、おいでください。
■中心市街地活性化のツボ〜今、私たちにできること〜(予定目次)
長坂 泰之 著○序 章 「あがら☆たなべぇ調査隊」の取り組み(和歌山県田辺市)
○第1章 なぜ、中心市街地は衰退してしまったのだろう?(衰退した現場の声)
1 中心市街地、特に地方の中心市街地の衰退が止まらない(熊本市中心市街地)
2 「まちなか」と「郊外」で「増えたもの・こと」「減ったもの・こと」
3 中心市街地・地域商業が衰退した原因は何か?
4 中心市街地活性化基本計画認定地域の中心市街地のその後の状況○第2章 では、中心市街地活性化のために私たちはどうすればいいのか?
1 私たちでは解決できないこと(外部要因)〜避けて通れない国レベルの郊外規制〜
2 先進事例の英国の取り組みから学ぶ 〜政策とタウンセンターマネジメント〜
3 日英の比較からタウンマネジメントの意味を考える
(日本のある都市と英国レディング市との比較)
4 私たちにできること(内部要因)〜内部要因は自分たちで変えられる〜○第3章リーダーシップとタウンマネジメント(1つめのツボ)
1 中心市街地活性化のリーダー(最終責任者)は自治体の首長(青森県青森市)
2 リーダーの補佐役である参謀(タウンマネージャー)の存在(長野県長野市)
3 わが国でも試行錯誤のタウンマネジメントが始まっている(鳥取県米子市)
4 地域が自立できる仕組みを導入した「熊本城東マネジメント」(熊本県熊本市)○第4章明確な方向性と戦略を持つ(2つめのツボ)
1 誰も助けてくれないなら自分たちでする
日本一小さな百貨店「常吉村営百貨店」(京都府常吉地区)
2 買物難民問題と正面から向き合う
まちなか半径300m商圏の「徒歩圏内マーケット」(熊本県荒尾市)
3 「2核1モール」による中心市街地活性化(長野県長野市)
4 小さな成功から大きなステップへ
「十街区パティオ」(宮崎県日向市)、「夢CUBE」(奈良県奈良市)○第5章地域の強みを徹底的に磨く(3つめのツボ)
1 まちづくりの素材としては完全に埋もれていた「やきそば」を活かす(静岡県富士宮市)
2 歩行者通行者4人と犬1匹から230万人の観光地へ(滋賀県長浜市「黒壁」)
3 「メイドインアマガサキ」と「尼崎一家の人々」(兵庫県尼崎市)○第6章 まちのファンを育てる/まちの役者を育てる(4つめのツボ)
1 心に響く・感動を呼ぶということ 〜体験型観光から得られるヒント〜
2 まちなかでも体験型観光がはじまった 〜OSAKA旅めがね〜(大阪府大阪市)
3 首都圏のベッドタウンが若者のまちへ変身する(千葉県柏市)
4 商店街組織やイベント組織が若手を育てる
下通二番街商店街(熊本市)、大須商店街連盟(名古屋市)
5 レトロな下町を紹介しながまちのファンと役者を育てる
下町レトロに首っ丈の会(神戸市兵庫区・長田区)○第7章 つながる/連携する/回遊する(5つめのツボ)
1 店主と家主がつながる/組織でなく気持ちでつながる 〜上乃裏通り(熊本市)〜
2 商店街間の連携はまだあまり多くない
3 100円商店街は魔法のような道具(山形県新庄市から全国各地に展開)○第8章 イメージアップと情報発信を意識する(6つめのツボ)
1 まちの「イメージアップ」と「マーケティング」(千葉県柏市)
2 マスコミとの付き合いを熟知しているタウンマネージャー(鳥取県米子市)
3 活性化を実現している地域の多くは情報発信もしっかり行っていた
「北の屋台」(北海道帯広市)、「ぱてぃお大門」(長野県長野市)○第9章 不動産所有者を巻き込む 〜不動産の所有と使用の分離〜(7つめのツボ)
1 不動産の所有と使用の分離による中心市街地の再生
2 「使用と所有の分離」による初の市街地再開発事業
「香川県高松市/高松丸亀町商店街A街区」
3 不動産の所有と使用の分離による「黒壁」の店舗展開のその後(滋賀県長浜市)
4 所有と使用の分離をしてまちづくりを進める様々なケース
5 不動産所有者を中心市街地活性化に巻き込もう○終 章
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横森豊雄・久場清弘・長坂泰之『失敗に学ぶ中心市街地活性化―英国のコンパクトなまちづくりと日本の先進事例』