まだ続く景観破壊・相国寺門前町のマンション

 近くで「景観破壊反対」の看板を見つけたので現場を見に行ってきた。
 写真は三井のモデルハウスの現地案内所を兼ねている事務所にべたっと張り出された看板。せっかく苦労して京都にあったプレハブを売っているのに、その目と鼻の先で、怪しからんという気持ちだろうか。




 


 現地は相国寺の北側に隣接する場所だった。
 確認申請と景観認定証は貼ってあったが、概要が張り出されていないので、全体像は分からなかった。おそらく現状で最上階まで建ちあがっているのだろう。



 


 隣のお寺や向かいのお家にとっては迷惑な話だろうが、そんなに極端に悪い建物というほどでもない。

 ただ重要文化財を擁する相国寺の境内から丸見えなのが残念なところだ。
 今日は建物を覆う灰色のシートが曇った空にとけ込んで、それほどでもないが、人が住むようになったら、もっと目立ってしまうのではないか。
 せめて、相国寺のまわりの木々よりも低ければ良かったのにと思う。
 京都市は境内からの眺望景観の規制にも踏み込んでいるのだが、相国寺は確か対象になっていなかった。また直ぐそばまで風致がかかっていて10mをこえる建物はかなり難しい筈だが、ここは外れていたのだろうか。残念だ。

 しかし、相国寺も景観を言うなら境内に車を止めるな!とも言いいたい。
 写真のようにせっかくの雰囲気が台無しだ。


(おわり)