『まちづくりコーディネーター』セミナー開催(1)

セミナー開催


本の出版1周年記念と、販売梃子入れを兼ねてセミナーを開催することにした。
編者のリムボンさんは快く引き受けてくれたのだが、出てきた趣旨文を見ると、「……喧嘩、売ります!……」とある。
なんだ、喧嘩だって!?、見に行かなきゃ!!


詳しくはセミナー案内のページを見てください。


そこに載せている最初の趣旨文は、本に書かれていることを元に僕が準備したものだ。だから、いたって平穏、平板。
講演いただく方それぞれに、お話の趣旨を書いて頂いたら、出てきたのが、これ。



「デザイナー」。まちづくりコーディネーターの資質を一言であらわすなら、こう呼ぶほかはない。デザインは、人類のみが持ち得る本能であり、無から有を創造する。しかも無限の可能性を秘めている。他方で、悲劇を招くこともある。まさに、両刃の剣なのだ。


『まちづくりコーディネーター』の執筆者たちは、何をどのようにデザインしたのか?それは地域社会の役に立ったのか?成功の秘訣は何か?失敗の教訓は何か?徹底的に総括してみたい。……喧嘩、売ります!……。


これは面白いぞ!
ただ、当初予定のように最初にリムボンさんに基調講演のような感じでお話いただいても喧嘩にならない。
だから、最初は5分か10分で枠組みをお話し頂き、後半に会場の方々を交えた「徹底討論」を設け、そこで喧嘩を売ってもらうことにした。

なぜ「まちづくりコーディネーター」の本を出したか


『まちづくりコーディネーター』は、実は文社系の学生さん向けの「まちづくり教科書」をリムボンさんにお願いしたところから始まった本だ。


リムボンさんはれっきとした工学博士が、以前から立命館大学産業社会学部におれらる。なんといっても文社系は学生数が多い。文社系で広く使われる教科書になれば救世主になる。
積極的に応じていただけ、京都市景観・まちづくりセンター(まちセン)の方々と「まちづくり実践入門」というテキストをお書き頂くことになった。


だが、「まちづくりのテキスト」は考えれば考えるほど難しい。
建築や都市計画をベースとした「まちづくりのテキスト」なら考えられるが、それでまちづくりを語ったことになるのか、大いに疑問だ。また、まちセンの面々が書かれると、現場密着になる。教科書としては、ちょっと難しそうだ。


一方、どんなことを書かれたいのかをお聞きしていくうちに見えてきたのが、執筆参加者が、ほとんど、「まちづくりコーディネーター」だという単純な事実だった。
これって面白いんじゃないか、大切なんじゃないかと盛り上がり、方向転換して『まちづくりコーディネーター』の本を作ることになった。

セミナーの案内(2010.09.08、京都)
http://www.gakugei-pub.jp/cho_eve/1009limu/index.htm

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リムボン、寺本健三、大島祥子、北川洋一、朝倉眞一、高木勝英、木下良枝、田中志敬、醍醐孝典、佐藤友一、相良昌世、森川宏剛著『まちづくりコーディネーター