日本型エコツーリズム

エコツーリズムとは


 今日は真板先生からエコツーリズムの原稿をもらった。
 エコツーというと、自然体験とか、マイお箸を持っての旅行とかを思い浮かべる人がいるかもしれないが、それは違う。
 世界的にもエコツーは、環境だけでなく、その地域の社会、経済も含めて、持続可能性を追求する観光のことだ。
 そのあたりは、例えば、地域からのエコツーリズム―観光・交流による持続可能な地域づくりを見て欲しい。
 さらに、日本型エコツーリズムとは何か。それは地域のお宝発見から始まる、地域の誇りを地域の持続可能性につなげていく方法論だ。
 お宝発見のまち歩き、ワークショップを進めても、それだけでは地域の経済振興の手立てにはなかなかつながらない。反対に経済一辺倒では地域の環境を破壊し、時には誇りをも踏みにじってしまう。だからこそ、環境や地域社会に価値を見出し、それを大切にしながら観光振興に繋げていく日本型エコツーリズムの考え方に意味がある。加えていえば、地元学の考え方とも通じるところがある、日本ならではのエコツーリズムの発展形でもある。
 ただ、必ずしも狭い意味の観光である必要はない。交流と言い換えるなら、もっともっと幅が広がる。もう二十年近く、日本のエコツーリズムの黎明期から活躍してきた著者ならではの本になりそうだ。
 秋までには本にできるので期待して欲しい。

徳岡幸二さんにご馳走になる

 打ち合わせは京都の某ワイン屋さんだったのだが、常連さんなのか、徳岡幸二さんが来られた。名刺をもらったら嵐山吉兆と書いてある。
 「あの吉兆ですか」。
 「そうさ、私がついだ時は一週間に四人しかお客様がいなかったんだ。それを一ヶ月で満席にした。それに私が育てた料理人が四人もミシュランの星をとった」。
といった話を聞きながら、いくつか教えてもらったので、さっそく書いてしまおう。

花吉兆も頑張っています

 ワイフが僕の親を連れて南座にいったとき、奮発して花吉兆の弁当を頼んだのに、美味しくないと親が言ったので、とても悲しい思いをしたと言ったら、すかさず、リニューアルした、ずっとグレードアップしたから今度は大丈夫、という答え。
 親が元気になったら、お祝いにもう一度奮発してみるか。しかし南座で慌ただしく食べるのは勿体ない、無理があるという気もする。

嵯峨野の旬は廣川の鰻

 嵯峨野の食べどころといえば嵐山吉兆、森嘉の豆腐が有名だけど、今の旬は廣川の鰻。酔っぱらって聞いたので、記憶違いがないかどうか不安だが、徳岡さんのアドバイスも活かし、江戸風を京都でアレンジした絶品に仕上がっているそうだ。
 満喫するには5000円程度は必要だとのこと。同席していた人から「結婚記念日に嫁さんを連れて行くには絶対良い。ただし行くなら予約していったほうがよい席が取れるので断然お得だ」と教わった。

徳岡幸二さんの黄身酢とアスパラガス

 ワアワアと話していると、徳岡さんがどこかに消えている。
 どうも料理をしているらしい。これは食べないで帰るわけには行かない。絶対、食べるぞ!と身構えていると、出てきた、出てきた、アスパラガスと黄身酢。黄身酢は自作品を持ってこられたらしい。卵の黄身と塩とお酢でつくるのだという。アスパラは会津若松産。国産化に成功したホワイトアスパラガス。皮は徳岡幸二さんが剥いて、茹でたのはワイン屋さんのマダム。
 美味しかった。オーラが輝いていた。


 (通崎さんのマリンバと京フィルを聞きながら)